初めての生理は12歳のころ。保健体育の授業で知識だけ知っていましたが、いざ生理になってみると困ったことも多くて……。しかし私は、経験者である母や姉になかなか相談できずにいました。
自分でいろいろ試すようになるまでは、就寝中に経血漏れを経験しても、母や姉には相談できず、なんとか漏れないように、就寝中に寝返りしないようにしたり、うつ伏せ寝にしたり……。自分なりに工夫しようとしていましたが、なかなか眠れませんでした。
実は、トイレのナプキン収納には夜用の大きいサイズもあったのですが、ナプキンの普通用・夜用の意味もわからず、また大きいナプキンは私が使っていいものなのか、いつ使うべきものなのかなどわからなくて、しばらくは小さいサイズだけを使っていたのです。
ある日、トイレのナプキン収納に、見たことのない「羽つきナプキン」が急に現れたときにはびっくり! 羽が付いてることの意味がわからず、羽をショーツに貼り付けるということもわからず、羽を折り込んでからショーツに置いてみたり、ショーツに挟むのか?と思ってやってみても、なかなかうまく貼れなくて……。正しく使えていない羽つきナプキンでは太ももや股に違和感があったため、あれば羽なしナプキンを率先して使うなど、なかなか羽つきナプキンになじむことができませんでした。
その後、羽つきの意味をちゃんと理解してからは、羽つきナプキンのほうが使いやすくなり、そして羽つきナプキンの羽の部分が見えないショーツがあることも知り、夜に後ろに漏れる感じも、ナプキンを変えたら悩まなくなりました。自分に合うものを見つけるって本当に大事だなと思います。
ちなみに、私の母は仕事で忙しく、また、あまり裕福ではない家庭だったので、当時は「ナプキンの種類を変えてほしい」というような金銭的な面でのお願いごとはしづらかったです。またちょうど姉は思春期で、私とは別の部屋にいることが多かったため、なかなか自分のことを相談するような機会は少なかったように思います。
今では私も子どもを授かり、2人の女の子を育てています。娘たちはアトピーなので、生理が始まったら、彼女たちも私が長い間悩んでいた皮膚トラブルに困りそうだなと思っています。娘たちには、私のように生理について誰にも相談できないという状況にならないように、しかるべきときがきたら、娘たちに向き合ってあげたいと思っています
監修/助産師REIKO
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原案/うめさん
作画/霜月いく