海外では虐待に間違えられる!?蒙古斑ってなに?

2018/07/22 21:00
この記事では、助産師のREIKOさんが蒙古斑について解説しています。本来であれば、赤ちゃんの成長とともに皮膚の表面に移動してくるはずのメラノサイトがその途中でとどまってしまい、蒙古斑ができるというメカニズムです。
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蒙古斑のイメージ

 

こんにちは! 助産師のREIKOです。生まれたばかりの赤ちゃんにみられる、うっすら青いおしりのアザ。これは、日本人にとってはめずらしくない「蒙古斑(もうこはん)」といわれるものです。みなさんもご存じなのではないでしょうか? 今回は、この蒙古斑についてお話ししたいと思います。

 

どうして蒙古斑ができるの?

どうして蒙古斑ができるのか、はっきりとした原因はまだわかっていないようです。しかし今のところ、シミの原因でおなじみの“メラニン”をつくりだす「メラノサイト」という組織が原因なのではないかと考えられています。

 

本来であれば、赤ちゃんの成長とともに皮膚の表面に移動してくるはずのメラノサイトがその途中でとどまってしまい、蒙古斑ができるというメカニズムです。

 

そのほかにも、天使のしるし、神様が赤ちゃんをこの世に送り出したときの手の跡、ママが楽しくおむつ交換ができるように神様が色を付けた、人間がサルだったころのなごり……などなど、なんとも夢のある説もあるようです。

 

なんで「蒙古」斑なの?

「蒙古」とは黄色人種のこと。日本人をはじめ、モンゴル人、中国人などに多くみられることから、そのような名称になったようです。

 

欧米人にもみられますが、黄色人種の赤ちゃんより蒙古斑のある赤ちゃんが少なく、蒙古斑があまり目立たないために認識されていないとのこと。そのため、海外では蒙古斑を見た医師が虐待のアザだと思って、警察に通報してしまったなんてこともあったそうです。

 

蒙古斑はおしり以外にも……?

先ほどお話しした蒙古斑の原因となるメラノサイトは、赤ちゃんの腰のあたりで活発に働くので、蒙古斑はおしりや腰によく見られます。

 

そのほかにも、赤ちゃんのおなかや手足などに出る「異所性蒙古斑」やホクロくらいの濃さがある「濃色蒙古斑」などもあります


蒙古斑があるときはどうすればいい?

おしりや腰にみられる蒙古斑は、赤ちゃんの成長に伴ってじょじょに薄くなり、消えてしまうことがほとんどです。異所性蒙古斑は、薄いものであれば、成長とともに消えていきますが、濃いものは成人しても消えないこともあります。

 

蒙古斑を薄くするレーザー治療もあるのですが、赤ちゃんの場合は全身麻酔が必要になるので、10歳くらいまで様子を見ることが多いそうです。まれに、蒙古斑の数が増えたり、範囲が広がったりすることもあります。気になる場合は、皮膚科の先生に相談してみましょう。

 

 

日本人の多くの赤ちゃんにみられる蒙古斑ですが、蒙古斑のない赤ちゃんだっています。蒙古斑がないからといって問題はないので、心配することはありませんよ。蒙古斑のある赤ちゃんのママは、神様の贈りものを見ながら、楽しくおむつ交換をしてみてくださいね。


医療短期大学専攻科卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。


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