私は生理中イライラすることが多く、夫は生理のたびにその被害を受けていました。そんな夫が最近、私の生理中を狙ってある場所へデートに誘ってくるようになったのです。
生理中の激しい感情の起伏が抑えられない
私は30才を超えたころから生理中のイライラがひどくなり、特に感情の起伏が激しくなってしまいます。例えばテレビや本で感動すると涙がぼろぼろ。そして、ちょっとしたことで不安を感じたかと思えば夫のささいな言動に腹が立ったり……。
特に夫には甘えがあるせいか、つい理不尽に感情をぶつけてしまい怒らせることも。自分でも感情を抑えなければと思いながらも、なかなか抑えることができず、夫の立場だったらどんなに腹立たしいだろうと思いつつ、生理のたびに同じことを繰り返していました。
夫と生理中のイライラについて話してみた
夫は女性の生理のことなどまったく無頓着な人。きっと生理とイライラが関係していることすら知らないだろうと思い、あるとき生理中のイライラについて夫に話してみました。
すると夫は、なんとなく納得してくれたようでしたが、それと同時に「生理中だからといっても、自分の精神状態をきちんと管理する必要もあるのではないか」と言われてしまいました。
男の発想らしい厳しい意見を言われ、私は結局理解してもらえないんだ………とがっかり。「理解してもらえないなら、わざわざ生理中の精神状態など夫に話さなければよかった」と思ってしまったのです。
生理中のデートは夫のやさしさだった
生理中のイライラについて打ち明けた夫に厳しいひと言を言われ、理解されなかったことに失望した私。そして、また次の生理がやってきたときのことです。夫が突然寿司屋デートに誘ってくれました。ちなみにお寿司は私の大・大・大好物です。私はウキウキと出かけ、おいしいお寿司を堪能しました。
それから、その次の生理のとき。夫はまたも寿司デートに誘ってくれたのです。さすがに二度も生理とお寿司デートが重なるのは意図があるはず。私は夫に、なぜ寿司屋デートに誘ってくれたのか聞いてみました。すると、夫は笑顔で「イライラの被害を受けないための僕の生きるすべだよ」と言ったのです。
つまり夫は、私のイライラ被害を受けないために、私を寿司屋デートに誘って私をご機嫌にし、イライラを減らそうとしたとのこと。この夫の言動に私は夫のやさしさを痛感しました。夫は理解してくれなかったのではなく、合理的にどうすればイライラを軽減することができるのか、それを自ら考えてくれたのです。
それからは、私は生理中にイライラしたときに、やさしい夫の気持ちと行動を考え、感情をぶつけてしまいそうなときにもグッと抑えることができるようになりました。
イライラしてばかりの私に夫だってうんざりしていたはずなのに、それを責めることなく、寿司屋デートに誘ってくれる夫のやさしさに「さすがわが夫!」と感動した私。それからは私も夫のやさしさをしっかり受け止め、感情の垂れ流しを自己管理しなければと決心しました。生理中の感情の起伏をなくすことはなかなか難しいですが、夫のやさしさに報いたいという気持ちから、少しずつイライラをコントロールするように努力しています。
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監修/助産師REIKO
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著者/SAKURA
イラスト/ののぱ