お互いに洋服や持ち物を褒め合う仲
ママ友とはもともと子どもの洋服や雑貨の趣味が似ていて、よくうちの子が着ている洋服や、持っている持ち物を「かわいいねえ」「便利そうだねえ」と言って褒めてくれていました。
私も彼女の子どもの洋服や持ち物が気になったときは褒めたり、情報を聞いたりしていて、はじめのうちはお互いにかわいい育児グッズや便利グッズの情報を共有し、それぞれの育児に生かしているといった感じでした。しかし、その行為がだんだんエスカレートしてきたのです。
徐々にエスカレートした持ち物コピー
ママ友は、気になる育児グッズがあると必ず褒め言葉と共に「どこで買ったの?」と聞いてきて、色違いや柄違いの差はありますが、同じ商品を大抵数日中に購入するようになっていきました。
初めての育児の際は、皆どの育児グッズが良いのか周囲のママ友の情報等もフル活用しながら模索する傾向があると思います。お友だちが自分と同じ育児グッズを購入しても、ある程度は気にならないし、むしろ私が使っている物を参考にしてくれたんだという喜びもあります。しかし、あまりにもコピーされる頻度が高く、持ち物が同じ物ばかりになってきたため、彼女のその行為が毎回気になるようになってしまいました。
次第に感じるようになった居心地の悪さ
一応毎回、「同じ物を買ってもいい?」と聞かれていたのですが、嫌だとも言いづらく、なんとなくギクシャクするようになってしまいました。また、彼女に会うと常に子どもの服装や持ち物をくまなくチェックされているという感覚に陥るようになり、居心地の悪さを感じて少しずつ距離を置くようになった私。
せっかくできた大切な初めてのママ友だったので、ずっと仲良くしたい思いはありましたが、どう対応しようか悩んでいる間にママ友が遠くへ引っ越すことになり、結局そのまま疎遠になりました。
初めてのママ友とは距離感がうまくわからず、少し距離が近すぎたのかもしれません。近くにいすぎたので、向こうもこちらの持ち物などに敏感になってしまったのかなと思います。この一件以来、ほかのママ友との付き合いにおいても、私が感じたような圧迫感を相手に感じさせないように、ある程度の距離を保ちつつ接するように心がけています。
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著者:澤崎 凪
1男1女の母。パーソナルカラーコーディネーターの資格を持ち、色彩関係、ファッション関係のほか、自身の体験をもとにした子育て関係のジャンルを中心にライターとして活動中。
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