記事サムネイル画像

助産師が教える! 胎盤ってどんな働きをしてるの?

この記事では、助産師のREIKOさんが胎盤の働きについて解説しています。胎盤は栄養や酸素を赤ちゃんに運び、いらなくなった老廃物や二酸化炭素も運ぶほか、妊娠継続に必要なホルモンや母乳を作るホルモン、作られた母乳を分泌させないようにするホルモンなどを作る働きもあるそうです。

この記事の監修者
監修者プロファイル

助産師松田玲子

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
新着記事が配信されたら、メールやプッシュ通知でお知らせ!
22 クリップ

臨月のママのイメージ

 

こんにちは! 助産師のREIKOです。おなかの中の赤ちゃんが成長するのに欠かすことのできない胎盤ですが、具体的にどんな働きをしているのかご存知ですか? 今回は、赤ちゃんだけでなく、ママにとっても必要な胎盤についてお話しします。

 

胎盤ってどうやってできるの?

胎盤は妊娠することで作られる特殊な「臓器」です。この胎盤、どのようにして作られるのでしょうか?

 

胎盤って、受精卵とママの子宮の壁の内側が変化してできているんです。妊娠7週ごろから作られ始め、妊娠16週ごろには完成して、その後大きくなっていきます。妊娠10カ月ごろにはだいたい500gになるんですよ。俗にいう「安定期」が妊娠5カ月に入ったころなのは、ちょうど胎盤が完成した時期というのもあると思います。

 

胎盤の働きって?

胎盤の働きはいろいろあります。ママからの栄養や酸素を赤ちゃんに運んだり、赤ちゃんがいらなくなった老廃物や二酸化炭素を運んだりしています。つまり、胎盤は赤ちゃんに代わって、肺や肝臓、腎臓などの働きをしているんです。また、妊娠継続に必要なホルモンや母乳を作るホルモン、作られた母乳を分泌させないようにするホルモンなどを作ったりしています。

 

そのため、出産後、胎盤が外に出てしまうと、今まで作られていたホルモンが急に作られなくなり、ホルモンバランスが大きく変化することで、お産後、ママの気持ちが一時的に落ち込んでしまうといったことが起きるんですよ。

 

胎盤を見ると赤ちゃんのことがわかる?

お産後、役目を終えた胎盤ですが、助産師は胎盤やへその緒、赤ちゃんを包んでいた膜などの観察を行って、胎盤と生まれた赤ちゃんの状態を照らし合わせています。たとえば、妊娠中にタバコを吸っていると、赤ちゃんの出生体重が少なくなるといわれていますが、そのようなケースの胎盤は小さかったり、触った感じがタバコを吸っていないママの胎盤と違っていたりします。

 

そのほかにも、赤ちゃんが苦しいサインを出していたのは、胎盤に付いているへその緒の位置が関係していたのかも? とか、破水してからの時間が長くて、少し感染の兆候があるかも? とか、いろいろなことがわかるんです。

 

胎盤にまつわるこんな風習も!

賛否両論あるようですが、胎盤を食べるという風習が残っている地域もあり、古代中国では不老長寿の薬として珍重されていたようです。ちなみに胎盤は医療廃棄物として処理されます。一般のゴミとして出すことはできないんです。

 

おなかの中で赤ちゃんとママとともに頑張っている胎盤。最後は2人に会うことなく!? さよならしてしまうことも多いのでは? 「お産後、胎盤を見たい!」と伝えれば、見せてくれる施設も多いと思います。興味のあるママは、ぜひ妊娠期間をともに過ごした同志の姿を見てみてくださいね。

 

ベビーカレンダー記事制作の取り組み
  • \ この記事にいいね!しよう /
    現在ログインしていません。ログインしますか?
    シェアする

    • コメントがありません

  • あわせて読みたい記事

    気になる記事をまとめ読み

    人気連載

    新着連載

    連載完結

    もっと見る

    注目記事を探す

    人気記事ランキング

    アクセスランキング
    コメントランキング

    お得な無料キャンペーン

    医療の新着記事

  • PICKUP

    ベビカレアプリ
    新コーナー!

    ✨今すぐ✨
    チェック →