体験談&マンガ投稿コンテスト開催中!
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私たち夫婦には息子が1人います。息子が幼稚園生のころ、義父が孫である息子にとあるお願いしたことで、それまで私が抱いていたモヤモヤがはっきりとした不快な気持ちに変わりました。義父からのお願いとは……。私の衝撃体験談をご紹介します。
義実家がたてたお墓の存在
義実家は、夫と私が結婚する数年前に墓をたてました。夫の弟さん(義弟)は、夫が18歳のときに不慮の事故で亡くなっています。お骨は長い間、納骨をせずに仏壇に置かれていたそうですが、家の近くの墓地に空きができたタイミングでお墓をたてたとのこと。つまり、そのお墓に眠っているのは義弟だけです。
義両親は事故死した義弟をかわいがっていたようです。どちらかといえばインテリ系の夫とは対照的な、ザ・スポーツマンタイプだったらしく、有名なサッカーのクラブチームに所属し、将来を有望視されていたそう。リビングの飾り棚の一角に、彼の獲得したいくつかの賞状や写真が置かれていることからも、それをうかがい知ることができました。
義父が息子にかける言葉にモヤッ
毎年の盆と正月に私たち家族が義実家を訪れるときは、義父母が最寄り駅まで車で迎えにきてくれます。そして、皆でそろってお墓参りをするのが恒例となっていました。お墓参りをするようになってから、私はあることが気になりだしました。それは、お墓の雑草を抜いたり、お供えやお花を用意したりしているときに、義父がわが息子にかける言葉です。
「ゆくゆくは、おまえがこの墓を守るんだよ。たのむぞ」。ちなみにそのころ息子は5歳。幼稚園の年中でした。「自分の息子である夫ではなく、孫に言うかな、普通?」と思いモヤモヤしたものの、年に数回のことと聞こえぬふりをしていました。
そしてつい先日、そのモヤモヤとした嫌な気分が決定的になった出来事が。それは義父の古希のお祝いの席でのことでした。その日は義姉の家族と私たちとで一緒に義両親を招いて、ホテルのランチでお祝いをしようということになり、皆で楽しく食事をしていました。私は夫や義兄と会話をしていたのですが、息子に語りかける義父の言葉が聞こえてきて、耳を疑いました。
「お墓を守るためにはたくさんのお金が必要なんだよ。そのお金の入った通帳をおまえに渡すから、これでお墓を守っていってもらうよ。うちの墓はおまえに任せたぞ」
酒がまわって気分が良くなった義父が、大きな声で息子にそう話していたのです。「ちょっと待って! なぜ夫でなく息子にそんなことを言うの?」と叫びたくなりましたが、お祝いの席で空気を悪くしたくないと思い、その場はぐっと我慢しました。
孫が3人にいるのに、なぜ息子なの?
私がこんなにもモヤモヤした気持ちになるのには理由があります。それは、夫の姉にも息子がいるのに、なぜうちにだけ言うのだろうという思いです。夫の姉は結婚して義実家の近所に住んでいて、わりと頻繁に親子で行き来をしている様子。義姉の息子は2人いて、それぞれ中学1年生と小学4年生です。私たち夫婦の子どもは、幼稚園生の息子1人。あわせて孫が3人もいるのに、しかも一番年下なのに、わが息子にだけ重責を負わせすぎではないだろうか、と思うのです。
今の時代、長男だからと責任を負わされるのは正直しんどいと感じています。ですが一方で、長男なので仕方ないか、と心の端ではチラッと思うことも……。そんな私の気持のせめぎあいなど知るよしもなく、彼らはなごやかに食事を楽しんでいました。
夫に不満を伝えてみたけれど…
通帳とかお金など、リアルなことを言われるのは困る!という私の気持ちを知ってもらおうと、帰宅して夫に不満を言いましたが、「お酒の席で気が大きくなっていただけだよ。それに孫の前に、お墓を守るのはまず僕だと思ってるよ」と言われ、その話は終わりと言わんばかりにテレビを見出しました。
それはそうだけど、なぜ義父は夫でなく息子に言うのだろうと、私の不満と不安は消えることなく、いつまでもくすぶり続けています。義両親は息子をとてもかわいがってくれており、息子も義実家へ行くことを楽しんでいます。そのことはありがたいと思いつつ、お墓に関するモヤモヤは、私の頭の片隅に常に存在しています。
夫は気の弱い性格で、親に意見をすることができません。頼りにならない夫に期待するのはもうやめて、今度そのような話になったら、「お墓を次に守るのは私たち夫婦なので、その話を息子にするのはやめてください」ときっぱり言おうと私は心に決めました。
義両親との付き合いは難しく、これまでは言いたいことをはっきり言うのを遠慮していました。しかし、我慢をし続けると精神面にもよくないし、夫婦仲も微妙になってしまうように思います。頼りない夫をあてにしないと決めてからは、自分が強くなれた気がします。
著者:田中ブルック
16歳の息子の母。現在は事務のパートをしています。エッセイや小説を読むことが好きです。今回初めて体験談を書き、書くことの楽しさを知りました。
母方の血縁で唯一男子の孫だった俺だけど…
強欲が過ぎるおば(母の実姉)が遺産を独占したいあまりに見境無くなり、味噌も糞も一緒な錯乱状態まで落ちぶれた隙に、葬儀に来てたご住職に墓守も含めておばが独占したい旨を御伝えしてあげたw
いざその時になってみないとわからないもんです。
お墓とは長男が墓守となるので長い目で見たら相談者さんの息子さんが一番長くお墓を守りことになるのかなと思います。
つまりは○○家の後継ぎなわけですがらどこかに婿に行かれないように今から頼むよとお願いしているのでしょう。
息子さんは既に○○家を継いでいるので言う必要がなく飛ばしたのでは?