私の夫はインド人。19歳のとき、初めて行ったインドで道に迷った私を助けてくれたのが彼でした。こんなきっかけ、第三者にしたら怪しさ満点。「詐欺じゃない?」と、両家は結婚に反対しますが、この障害が私の思いを燃えあがらせたのです。
夫は異国の地で困っていた私を助けてくれた人
東京の大学で、インドの公用語であるヒンディー語を学んでいた若かりしころの私。大学1年の19歳で、インドにも初めて訪れました。そのとき出会ったのが夫です。
夫はインド人で当時21歳。道に迷ってまごつく私に声をかけてくれたのが、仕事で営業先に向かう途中の彼でした。不慣れな異国の地で差し伸べられた親切がとてもうれしく、別れ際にはメアドを交換したほどです。
メールのやりとりから遠距離恋愛に発展
もちろん、このときは恋愛感情などまったくありません。私は「メールのやりとりでヒンディー語が身につきそう……。ラッキー!」というのが本音でしたし、夫の感情も「外国人の友だちができてラッキー!」レベル。
それでも、毎日メールを交わしているうち恋愛へと発展。日本とインド、約6000km離れた遠距離恋愛が始まりました。
そして、私の大学卒業後に結婚することを2人で約束。というのも、インドでは結婚を前提にお付き合いするのが一般的だからです。でも、お互いの家族は結婚に大反対!「国際結婚詐欺じゃないの!?」と、両家が相手の素性を疑うのです。
「結婚詐欺じゃ…」とお互いの家族は大反対!
今振り返れば、道端での一瞬の出会いがなれそめなんて、不審に思って至極当然ですが、若い2人には関係なし。むしろ反対されるほどに燃えあがり、すっかり「ロミジュリ症候群」に陥ったのです。
私たちの真剣さが両家に伝わるまで年月を要しましたが、なんとかお互いの家族の理解を得ることができて無事に結婚。今では2人の娘にも恵まれ、東京で穏やかに暮らしています。
私は、それほど恋愛経験や人生経験、結婚願望がないまま、この先の人生を夫とともに歩む決意をしました。国際結婚に限らず、結婚には苦労がつきもの。娘たちにはいろいろと経験を積んで、我々親を安心させるためにも、その過程を見せてほしいなと思います。経験が浅いまま、いきなり「結婚したい!」と言い出したら、すんなり許せるか悩ましいですね。
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文/熊里ソニアさん