突然の双子妊娠で健診のたびに感じていた不安、緊急入院や娘の生活など、私は出産までのことを考えて毎日心配ばかりしていました。そんな私を笑顔で前向きな気持ちにしてくれた、4歳の娘が何気なく言ったかわいいひと言を紹介します。
双子妊娠が判明したときと気持ち
自宅で妊娠検査薬の反応があったので、2日後に病院に行きました。病院でエコー画像を見た瞬間に同じ形の胎嚢が2つ並んでいるのが確認でき、先生に告げられる前に自分で双子だということがわかりました。先生に「双子ちゃんだね」と言われたとき、私の頭に浮かんだことは「車を買い替えなきゃいけないな」という現実的なことでした。なぜこんなことが浮かんだのか、今でも不思議です。
その後、診察室で先生と話すうちに「双子」を妊娠したことを実感し、産むまでや産んでからのことを考えて不安な気持ちになりました。
健診に行くたびに思ったこと
帰り際、先生に「2つの胎嚢が無事に育たないことも可能性としてあるからね」と説明を受けました。その後の健診に行く前には、「2人揃っておなかの中にいますように」と祈りながら病院に向かっていた私。毎回2つの胎嚢がエコーで確認できるまで心配でしたが、エコーで2つの胎嚢が確認できると本当に安心しました。
心拍の確認ができる妊娠5〜6週目ごろ、1人の心拍確認にとても時間がかかりました。私の担当ではない別の先生が呼ばれ診察室に入ってきたときは驚き、診察台の上で涙をこらえていました。2人の先生が確認をし、「2つとも動いているよ」という声が聞こえたときの安堵感は忘れられません。
心配ばかりな私を笑顔にした娘のひと言
その後、妊娠4~5カ月ごろの健診で、娘のときと同様に「前置胎盤かもしれない」と言われたこと、おなかの中で大きくなるまで育ち無事に出産できるか、緊急入院になってしまわないか、娘との生活はどうしようか、などひとりで毎日心配しながら過ごしていました。
心配することや不安なことが多すぎて、正直「なんで双子なんだろう」と思ったこともありました。私に少し元気がなかったのでしょうか。突然4歳の娘が私に「赤ちゃんが2人って、すごくうれしいね!」と笑顔で言ってくれました。このひと言をきっかけに、「なんとかなる、楽しもう」と私も笑顔で前向きな気持ちになりました。
それからは、入院や双子育児に必要な物の準備、自分が動けるうちには動物園に行ったり、娘を両親に預けるためのマニュアルノートの作成などを進めたり、娘との時間を大切に過ごすようにしました。結局、管理入院を経て双子を出産しましたが、妊娠中も楽しく過ごすことができました。
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監修/助産師REIKO
イラストレーター/Michika
著者:田中つばさ
二卵性の双子(年中)と小学生の娘の三姉妹を育てる母。Web企画や秘書、人材系営業職を経験。現在は在宅ワークとワンオペ育児に奮闘する毎日。出産体験や双子育児に関するエピソードを執筆中。
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