やりがちだけどNG。保育士が実は困っている家での食事のこととは?

保育士の中田馨さんが、実は困っているお家での食事の対応について教えてくれました。朝食の内容を正直に書かない、献立の食材を確認しないなど具体的なケースをご紹介!

離乳食を食べさせるママのイメージ

 

こんにちは!保育士の中田馨です。毎日3回準備しなければいけない子どもの食事。子どもがパクパク食べてくれるといいのですが、そうでない場合は家庭でも保育園でも悩みどころかもしれません。今回は「家庭と保育園の食事」をテーマにお話しします。
 

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朝食の内容を正直に書かない

多くの保育園が「朝食を食べることは大切です」と保護者に伝えていると思います。それがプレッシャーになっている保護者もいるかと思います。「今朝は食べてくれなくて、牛乳だけだったんだけど、連絡帳に正直に書きにくい」という思いをしたこともあるでしょう。

 

正直に書くと何か言われるのではないかという思いから「食べてないけど、パンと果物も書いておこう」と付け足すこともあるかもしれません。でも、できることなら正直に書いていただくほうが保育園側としては助かります。

 

それはなぜかというと、「なんだか元気がないな…」と子どもの様子を見て思ったとします。熱もなく、便も出ていて、睡眠も十分。朝食もしっかり食べてきているという家庭からの情報をもとに、子どもが元気のない原因を探るのですが、もし朝食が食べられていないことが分かっていれば、子どもへの対応が変わってきます。

 

連絡帳に書くだけでなく、保育士に直接「今日は朝から食欲がなくて、牛乳を100mlだけ飲めました」と口頭で伝えればなお助かります!

 

献立の食材を確認しない

私の保育園では「初めての食材は、まず家庭で2〜3回食べてくださいね」と伝えています。家庭で食べる経験をしてから、保育園の給食で提供することが基本です。それは、保育園でアレルギー反応を起こさせないための対策でもあります。

 

特に離乳食を始めたばかりのころは、献立の食材欄を確認して、食べたことがない食材がある場合は、提供される日までに食べる経験をさせてあげてください。できることなら保育園と一緒にチェックしながら進めていけるといいですね。

 

子どもの体調不良などイレギュラーがあると計画通りに進まないこともあります。その際は「この食材は食べられませんでした」と当日までに伝えると安心です。保育園側が除去してくれます。「この食材でアレルギーは出ないだろう」と安易に考えるのではなく、もしものことを考えて、保育園と一緒に進めていきましょう。

 

毎日同じ食材ばかり食べさせる

「お米だけ食べる」「バナナとさつまいもが好き。それ以外は食べない」など、ばっかり食べをする子どもがいます。これまでまんべんなく食べていたのに、急に「お米しか食べなくなった」なんてこともあります。だから朝も夜も、お米・バナナ・さつまいもが続くこともあるでしょう。

 

よくあるのが、毎食同じものを与えるので飽きてしまい、何も食べなくなるということ。「何でもいいから食べてほしい」という気持ちは分かりますが、できるだけ家庭の食事にも変化を加えてみてください。

 

食べない食材やメニューも、毎日食卓に並べて、視覚やにおいや音などを感じることが大切です。食卓に出さなければ、それは子どもにとって「知らない食材」になってしまうからです。その食材を知らなかったら、次食べるときにハードルが上がってしまいます。また、大人がその食材を「おいしいね」と食べる姿を見せることも大切。

 

食事を食べてくれないことを改善するのに根気がいります。保育園でも、さまざまな食材やメニューにチャレンジしますので、保育園と一緒に考えながら、日々の食事を進めていきましょう。

 

家でも「自分で食べなさい!」と言う

「保育園ではなんでもパクパク食べるのに家では食べない」

「保育園では自分で食べるのに家では食べさせてと甘える」

 

こんなふうに保育園で聞く子ども様子と家での子どもの様子が違うと頭を悩ませる保護者も多くいます。保育園ではできているので、「自分で食べなさい!」「にんじん、食べられるんでしょ?」と言ってしまいがち。そういっても食べてくれないので「家では全然自分で食べないんです」と相談を受けることも多いです。

 

たぶん、これは「ママ、私に注目して!」という子どもの気持ちの表れのことも多いです。保育園で毎日頑張っているので、大好きなママやパパと一緒に過ごせる食事の時間が、子どもにはうれしくてしかたないのです。だから「食べさせて」と甘えているのです。

 

だからこそ「自分で食べなさい!」と言うのは少しストップ!「いいよ、ママが食べさせてあげる!」とサラッと食べさせてみましょう。ひと口ふた口と調子よく食べてくれたら、「じゃあ、次は自分で食べてみる?」と、提案も入れつつ食べ進めていきましょう。

 


食事についてはどうしても「自分で食べない」「この食材を食べない」など、食べないことに注目しがちです。もちろん自分で色々食べられることも大切ですが、まずはみんなで食べる食事の楽しさを家庭でも保育園でも経験させてあげたいですね。

 

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    この記事の著者

    保育士中田馨
    一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長

    0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!

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      ママに限定してるのが若干もやります
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