私が体調を崩したとき、彼は私にやさしく寄り添い、食べられそうなものを作ってくれたり、自転車のサドルに私を乗せて、自転車を押して散歩させてくれたりしました。そのとき、彼とは喧嘩することがまったくなく、本当に毎日楽しくて安心して、「こんな日が続くといいなぁ」「彼と結婚したいなぁ」と思ったことを思い出したのです。
プロポーズされたころには、船会社の男性への未練はまったくなく、素直に受け入れることができました。 実は昔からほしいと夢見ていた指輪があったのですが、それを口にしたことは一度もなかったのに、プロポーズのときに差し出された指輪がまさにその指輪でビックリ！ 彼とは共通の話題が多いというわけではないのですが、会話中に同じ発言を同時に言うなど、「波長が合うな」と感じることが多くありました。「やっぱり彼を選んでよかったんだ」とこのとき実感したのでした。
退職後はやりたいことをやろうと思っていたので、ワーキングホリデーに行きたいことを彼に伝えると、「結婚前に思い残しのないように」と背中を押してくれ、8か月ほど海外と日本で離れ離れの生活をしました。 病気のときにそばで支えてくれ、私のやりたいことを応援して日本で待っていてくれた彼には今でも感謝しています。
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原案／綱越海さん
作画／ちゃこ
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