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助産師兼11児の母と考える「ちゃんとしなさい」ってどういうこと?

助産師でありながら11児の母でもあるHISAKOさんの大人気コラム。今回は、育児中のママならつい使ってしまう「ちゃんとしなさい」という言葉についてです。「ちゃんと」は人それぞれ違うということ、結果としてなるのが「ちゃんと」であり、表面的に取りつくろうことではないことなど、心に響くお話になりました。

この記事の監修者
監修者プロファイル

助産師HISAKO
助産院ばぶばぶ院長

総合病院小児科・産婦人科・NICU病棟勤務を経て、地域での助産師活動・出張専門助産院を開業。2006年には来院ケアも可能な「助産院ばぶばぶ」をオープン。2020年に12人目を出産し、ママたちに元気と勇気をおすそ分けすべく母乳育児支援や講演活動、書籍出版など多岐にわたって活動中。
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遊んでいる親子

 

こんにちは。助産院ばぶばぶ院長HISAKOです。ヘビーローテーションで子どもに言ってしまう言葉「ちゃんとしなさい」。でも改めて考えてみたら「ちゃんと」って何を指すのでしょうか。 イメージだと「真面目、誠実、約束を守る」などがピッタリかなぁと思いますが、なんとも堅苦しい言葉です。

 

「ちゃんと」ってどういうこと?

「ちゃんと」は、抽象的な言葉です。だから、言った側と言われた側で、とらえ方は大きく異なると思うのです。子どもは「ちゃんと」してるつもりなのに、ママの「ちゃんと」と子どもの「ちゃんと」に温度差があると、子どもにしてみれば納得いかないのは当然です。

 

大人同士でもわからない

パパにも、家事やら子どもの世話やらお願いするときに「ちゃんとして」 「しっかりやって」「きちんと」などと伝えていないでしょうか?

 

結果、パパはママが求めていたことと違うことをやっていて、ママはため息。それはきっと最初の段階の伝え方が抽象的だからです。解釈は人の心の中でまったく違います。伝えたいことは、具体的なイメージで伝えなければ伝わりませんね。

 

ちゃんとできないと落ち込むママ

「ちゃんと離乳食が作れないです……」というママ。マニュアルレシピ本どおりに3品、4品と作れないと嘆いて、そんなことばかりにエネルギーを使ってばかりだと、一番肝心な「子どもとゆっくり向き合う時間」がとれなくなり、イライラしています。これって、ちゃんとすることにこだわるあまり、ちゃんとできない人の典型パターンではないでしょうか。

 

「ちゃんと」は結果的になるもの

「ちゃんと」という状態は、やるべきことをやる気になって楽しんでおこなおうと思えば、結果的に「なる」ものです。格好や言動、立ち振る舞い、思考の深度や気配りなど含め、わざわざ「ちゃんとしよう」と意識しなくても、自然と勝手に「ちゃんとなる」ものなんですよね。

 

ちゃんとすることばかり意識をして、表面的な部分ばかりに気持ちが向き、その外側の体裁を整えようとするあまり、本質的に重要な部分が見えなくなってはもったいないです。離乳食作りの目的は、赤ちゃんに栄養を与えることであり、ちゃんとすることではありませんよね!

 

 

と、言いつつ。 つい子どもに「ちゃんと食べなさーい!」と叫んでしまうわたしなのでした。

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