初潮からひどい生理痛に苦しむ
私が初潮を迎えたのは中学2年生のとき。このときから、毎月ひどい生理痛に苦しめられる生活が始まりました。生理がくるたびに激しい腹痛にみまわれて、冷や汗で体がビショビショになりながら授業を受けたりして……。
これだけ苦しい思いをしていても、わが家で薬を飲むようにすすめる人はいません。家族はみんな薬嫌いで、特に母は薬に悪いイメージを持っており、「薬は飲まないで自力で治しなさい!」という人でした。
そんな環境で育ちましたから、私自身も「副作用が怖いから、よほどのことがない限り薬を使ってはならない!」と思い込んでしまい……。おなかを腹巻やカイロで温めながら、毎月襲ってくる生理痛をなんとか耐えていました。
一度はよくなったものの、またひどくなって…
高校生になり、私は卓球部に入部。昔ながらのスパルタ式で、かなりハードな運動量でした。ただ、なぜか部活動を始めてからは、大きく改善することはなくても、少し生理痛が落ち着いていました。
ところが部活を引退すると、またひどい生理痛が復活! 保険室で寝込み、ひどいときは嘔吐までするほど。症状はむしろ悪化していたかもしれません。
そのとき保健室の先生から市販の鎮痛薬を渡されて飲んだのですが、飲むタイミングが遅すぎたのか、まったく効果がなかったのです。「私の生理痛は薬も効かないんだ……」とガックリ。その後も、変わらず薬を飲まずに我慢し、センター試験の直前も保健室で寝込んでいました。
鎮痛薬を飲んでみると…?
大学生になっても生理痛の苦しみは続きました。時には保健室で寝込み、トイレまで車椅子で搬送されたこともあります。薬は渡されていたかもしれませんが、よく覚えていません。たぶん断っていたのだと思います。このときは、生理痛による嘔吐と下痢症状もありましたが、自然に治まるまで耐えていました。あまりにひどいので、婦人科で一度、検査を受けたこともありましたが、特に異常は見つかりませんでした。
あるとき、サークルの先輩にアルバイトの代理を頼まれて、1日だけアルバイトすることになりました。それなのにアルバイト当日、運悪く生理に……。腹痛も始まってしまい、もうアルバイトどころではありません!
そんな私の様子を見ていた職場の女性が、市販の鎮痛薬を差し出しながら「飲みな、飲みな」とすすめてきました。前に飲んだものとは別の薬でしたが「薬は効かないんだよな」と思ってちゅうちょしていると、まわりの女性たちが束になって飲むように猛プッシュしてくるのです! その圧力に負けて渋々ながら薬を飲むと……。
ビックリです! 今回は30分も経たないうちに薬が効いて、痛みがまったくなくなりました! 痛みが引いてからはさっきまでの緩慢な動きがウソのようにバリバリ働けるようになって、無事アルバイトの仕事をこなすことができました。
その後、生理のたびに薬を飲んで腹痛を防ぐようになり、社会人になっても仕事に支障をきたすことなく生活できるようになりました。家族は相変わらず薬嫌いですが、私は学生時代のような普段の生活もままならないほどの痛みに耐えるのはこりごり! じょうずに薬を頼ることが必要だと考えています。
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監修/助産師REIKO
文/ももやさん