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「子宮内にポリープが…」月経過多による貧血から腹腔鏡手術で子宮を全摘するまで【体験談】

私は若いころからひどい生理痛などで悩み、妊娠ではなくてもよく産婦人科に行っていました。40歳を過ぎてから経血量の多さが気になり、貧血のような症状もあったため、かかりつけの産婦人科を受診。すると子宮内にポリープが見つかり子宮を全摘出することになりました。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師天神尚子 先生
産婦人科 | 三鷹レディースクリニック院長

日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。
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パンツタイプのナプキンが1時間もたない

40歳を過ぎてから、1度の生理が3日くらいで短く終わってしまうことが時々ありました。そういうときは2日目の出血量がひどく、まるで早々に終了するために一気に血を出し切っているかのようです。夜用ナプキンを1時間ごとに取り替えないと、服を汚してしまうほどでした。それでも毎月ではないし、毎年婦人科検診も受けて相談していたので、加齢のせいだろうと思っていました。しかし、忘れもしない43歳の5月の生理は、今思っても異常でした。

 

起きているときは夜用のナプキンでは間に合わないほどの出血で、家の座布団を汚してしまいました。夜眠るときは紙おむつのようなパンツタイプのナプキンをはきましたが、出血が止まらないのがわかるので眠れません。大体丸一日、大量に出血してなんとか治まったのでした。しかし血を一気に出し切ったからか、貧血のような症状も出てきました。さすがに「これは何かの病気なのかもしれない」と思い、かかりつけの産婦人科へ行きました。

 

悪さをしていたのは子宮内のポリープ

かかりつけの産婦人科で生理の異常を話し、血液検査をしたところ、結構ひどい貧血を起こしていたことがわかりました。併せて子宮頸がん、子宮体がんの検査と、もともと子宮の外側にできていた子宮筋腫の確認もしてもらいましたが、そちらの結果は問題なしでした。

 

しかし貧血の症状が出ていることから、原因を探るためにMRIのある大きな病院で検査をしてもらうことに。紹介状をもらい、人生初のMRI検査を受けました。すると、子宮の中に大人の手の人差し指大のポリープがあることが判明。それが大量出血と貧血を引き起こしていたのです。ポリープがある限り同じことが起こりかねないため、子宮鏡手術(子宮の中に内視鏡を入れて電気メスでポリープを取り除く手術)をすすめられました。

 

ただ、子宮内のポリープは取り除けても、子宮の外にある筋腫はそのままであること、またポリープは再発しやすいことが不安要素としてありました。そして医師からは、「40代以上で出産経験のある方は腹腔鏡手術で子宮を全摘出することも多い」と説明され、どうするのがベストなのかを考えることになりました。

 

次に、子宮を全摘出すると決めて理由をお伝えします。

 

ありがとう、そしてさようなら子宮さん

若いころから私は生理不順な上に生理痛がひどく、産婦人科にはよくお世話になっていました。出産後、生理痛は随分軽くなりましたが、30代後半で子宮筋腫が見つかり、41歳のときには子宮の入口に小さなポリープができて取り除いたこともありました。今回、大きなポリープを取り除いても年齢的に再発するかもしれず、子宮筋腫も年々少しずつ大きくなっていたため、思い切って全摘出しようと決めました。女性として子宮がなくなるのは複雑ではありましたが、2人も子どもを産めたし、40歳を過ぎて病気のリスクを抱えたままよりは安心だと自分の気持ちを納得させました。卵巣は残すので更年期症状のようなものは出ないだろうという医師の言葉を信じ、腹腔鏡手術で子宮を全摘出しました。

 

腹腔鏡手術はおなかを切らずに数カ所穴を開けてカメラや手術器械などを入れる、比較的術後の回復の早い手術です。ただ全身麻酔だったので、かなり体力は落ちました。1週間入院して、退院後は3カ月ほど定期的に通院して、経過を確認します。退院後の1週間はあまり動くことができずつらかったですが、1カ月たつころには体力も随分回復し、普段通りの生活ができるようになりました。

 

まとめ

私は結果的に手術をすることになりましたが、今は本当に快適な生活を送っています。生理がなくなったことで、毎月のストレスが本当になくなりました。早く受診したことで、手術も軽めのもので済んだようです。そのままにしていたらポリープが増えたり子宮筋腫が大きくなったりして、場合によってはおなかを切ることになったかもしれません。これから加齢によって体のほかの部分にも不調が起きると思いますが、このときの経験を踏まえて、具合が悪くなりすぎないうちに病院に行くことが大切だと思っています。

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

 

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著者:hereher

中学2年生と小学3年生の男子がいるお酒と歌を愛する母ちゃん。健康診断で指摘された数値が気になり、近ごろお酒は控えめに。将来元気なおばあちゃんになるため、移動はなるべく歩くよう心がけている。

 

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