「え!? まさかの軽い便漏れ…」原因は加齢? 対処法はどうする?【医師監修】

若いころに比べておならが出やすくなっていると思っていたら今度は……。40代以降の女性の体の悩みで尿漏れは定番ですが、実は便漏れも悩みの一つ。病院に行くほど重い症状でもないけれど、他人にはあまり気軽に話せないだけに、ひとりで悩んでいる人も多いのではないでしょうか。ここでは、ごくたまに少量の便漏れがあるという軽い症状の原因や対処法について、 産婦人科医の駒形依子先生に聞きました。

この記事の監修者

医師駒形依子 先生
産婦人科 | こまがた医院院長

東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。

便漏れのイメージ

 

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そもそも便漏れとは?

お尻をおさえているイメージ

 

「肛門括約筋」が衰えることで起きる

便漏れにもいくつか種類がありますが、ここでは加齢による「漏出性便失禁(ろうしゅつせいべんしっきん)」を取り上げます。自分で気付かないうちに便が漏れる症状です。

 

「便は、大腸のぜん動運動によって運ばれます。便により直腸の壁が刺激されると、その刺激が脳に伝わり、脳は便意を感じます。その脳の指令により肛門括約筋を緩めて便を排せつします。

 

通常は肛門括約筋という肛門の筋肉が締まっているため、便は漏れません。しかし、何らかの原因により肛門括約筋や直腸、肛門、便を感じる神経などの働きに障害が起きることで便が漏れる“ 便失禁 ”を招くと考えられています」(駒形先生)。

 

便失禁が40代、50代で起こる理由は?

骨盤底筋のイメージ

 

女性は骨盤底筋群が衰えやすい

便失禁というと高齢者によくある症状というイメージですが、40代、50代女性に起こる場合、どんな原因が考えられるのでしょうか。

 

「肛門括約筋は骨盤底筋群という筋肉の一部です。骨盤底筋群とは、 骨盤の底に位置する筋肉で、ハンモックのように骨盤内にある膀胱、子宮、直腸などの臓器を支え正しい位置に保ってくれます。 排便や排尿のコントロールする役割も持ちます。女性は子宮と卵巣があり、支える臓器が多いので内臓が下垂して骨盤底筋群が緩みがちです」

 

内臓が下垂して便をためられず、腹圧が伝わりにくくなる

「また、内臓が下垂すると直腸に便をためておく貯留能も低下し、便を出すときの腹圧も伝わりにくくなります。もともと筋肉量が少ない上に、40代、50代になると加齢と運動不足でさらに筋力が低下する女性は男性よりも便失禁が起きやすいとされています」(駒形先生)。

 

次の章では、便失禁の予防、対処法を紹介します。

 

気付いたときに肛門括約筋を意識して!

笑っているイメージ

 

病院に行くほどではないけれど便失禁は治したいという場合は、どうすれば良いでしょうか。

 

「骨盤底筋群全体を鍛えることも有効なのですが、まずは肛門括約筋を鍛えることが先決です。小さな筋肉なので、鍛えるのは簡単です。

 

立ち姿勢のほうが肛門括約筋を意識しやすいので、キッチンに立つときや外で人を待つとき、電車やバスの中で立つときなどに鍛えてみると良いでしょう。

 

片方に重心を置く“偏り立ち”はせず、肛門括約筋を中心にして重心を置き、真っすぐ立ちます。そのとき、おしりの肉をめりこませるよう意識します。これを1日3回くらい続けるだけでも効果はあります」(駒形先生)。

 

立つ機会があったら肛門を意識。これだけでも予防効果が期待できるといいます。

 

まとめ

尿漏れ、便漏れ、おならと続くと「もうそんな年齢なの!?」と思ってしまいますが、トレーニングで予防できるということ。しかも、“ながら”でできるトレーニングなので、気軽にできますね。気になる方は今すぐにでも始めてみてはいかがでしょうか?

 

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著者:mido

ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。

 

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