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再婚した夫になつかない娘に罪悪感。その後セメントべビーを妊娠するも、変わらずピリついた雰囲気で…

子連れ再婚をした私は、当時10歳の娘と夫の関係で悩んでいました。一人ひとりはやさしく情に厚いのに、関わるといがみあってしまう。どうしてこうなってしまったのか、私の決断のせいで2人に無理をさせてしまっているのか。

安心して過ごす場所であるはずの家庭内で、気が休まらずに緊張しながら生活している。そんな状況を解決したくても、いったいどうすればいいのかわからないまま時は過ぎていきました……。

 

ベビーカレンダーは、多様化している家族のあり方=“新しい家族のカタチ”について発信する取り組みを開始しました。当事者のリアルな声をご紹介していきます。多様な幸せを実現できる社会、そして、もっと「家族を持ちたい」「赤ちゃんを産みたい」と思う人が増える世の中づくりの一助となりますように。

 

子連れ再婚は理想とは程遠く…

籍を入れる前に同棲をしていた私たちは、生活のあらゆる面で価値観の違いがありました。特にお互いの子育てに関する価値観の違いは大きく、口論になることも。子育て未経験の夫にとっては、子どもの甘えとわがままの境界線が難しいようで、ストレスを募らせていました。

 

娘もその不穏な空気を察して、段々と夫になつかなくなっていきました。そうなると負のスパイラルで、3人で談笑することなんて考えられないといった雰囲気にまでなってしまいました。

 

このころの私は、娘の気持ちと夫の気持ちを常に気にしていました。どちらの言い分もウンウンと聞きながら、思い描いていた家庭とは程遠い現実に、無力感と娘への罪悪感でいっぱいでした。

 

 

セメントベビーが生まれて変わった父と娘の関係

婚約後、妊娠が判明したあとも相変わらず3人になるとピリッとした雰囲気でしたが、赤ちゃんが生まれると、娘と夫は一緒にお世話をする機会をもつことで少しずつ打ち解けていきました。子連れ再婚した夫婦に生まれた赤ちゃんは「セメントベビー」と呼ばれるそうですが、赤ちゃんのかわいさが、固まっていた関係をあたたかく溶かしていってくれたように感じます。家族に笑顔が増え、会話も増えました。

 

今までは指摘することでしか話さなかった2人が話している様子を見て、これまで2人を信じて頑張ってきてよかったと言葉にできない気持ちがあふれました。

 

 

幸せをかみしめる日がくるなんて

今も少しずつ関係はよくなっています。時にはもめることもありますが、赤ちゃんをかわいがる2人を見ると、以前のような心配は減ってきています。

 

セメントベビーという名前の通り、私たちを家族としてくっつけてくれた赤ちゃんの存在に心から感謝する日々です。そして、一番安心したい家庭の中で不安な気持ちで過ごさなければならなかった娘と、子育て感の違いに苦しみながら最後は私の意見を尊重してくれる夫にも。こんなふうにじんわりと幸せをかみしめる日がくるなんて。諦めずに進んできてよかったと実感しています。

 

 

ステップファミリーになり、自分の愛する人同士がこじれていくのを目の前で見るのは想像以上につらいものでした。そんなときに生まれ、家族をくっつけてくれたセメントベビーの存在は本当にありがたいものになりました。そして、家族を信じ、決して諦めないことで希望は見えてくるんだと実感しています。

 

 


著者:篠田めい

自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。

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