はなちゃんが息をしていないかもしれない。それでも、体が動かなくて助けに行けない、そして助けを呼ぶ声も出ない……!
体は動かないのに、ぼめそさんは涙だけが溢れて……
病名は『産後うつ』です 第6話
「お願いだから動いて! 何で動かないの!」
そう強く願うと、目が覚めたぼめそさん。
どうやら先ほど見ていたのは夢だったよう。
体が動くことを確認し、すぐさま向かったのは、はなちゃんのベビーベッド。
首元に指を当て、鼓動を確認。
息をしていて温かさを感じ、生きていることを無事に確認できました。
「良かった……! 息してる!」
「怖かった……夢で良かった!」
もし本当に体が動かなかったら……
抱き上げたときに体温を感じなかったら……
小さな鼓動を感じなかったら……
夢じゃなかったらと想像するとゾッとして、その場にへたり込み、ぼめそさんは声を殺して泣くのでした……。
次回、私がこんなのでどうするんだ! 大丈夫、だって2人目なんだから……
監修/助産師REIKO
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