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【元女子パパ】「血の繋がった子ども2人を育てています」元女子パパが子どもをもった方法とは?【新しい家族のカタチ】

元女子の井上健人さんが元女子のMASAKIさんをゲストに迎えたコラボYouTubeから、MASAKIさんファミリーの妊活について紹介します。

元女子のMASAKIさんは女性と結婚し、2児のパパとなりました。元女子パパの妊活とは? 「血の繋がった子」、でもどうやって……? カミングアウトした時の子どもたちの反応は?

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動画では、FtM(Female to Male/性自認が男性のトランスジェンダー)の健斗さん(画像左)が、10年来の友人だというMASAKIさん(画像右)ファミリーの妊活や子育てについて質問。その様子を対談形式で紹介しています。

 

ベビーカレンダーは、多様化している家族のあり方=“新しい家族のカタチ”について発信する取り組みを開始しました。当事者のリアルな声を紹介していきます。多様な幸せを実現できる社会、そして、もっと「家族を持ちたい」「赤ちゃんを産みたい」と思う人が増える世の中づくりの一助となりますように。

 

子どもをもつべき? 夫婦間で葛藤も

健斗:MASAKIは、元々女性だったんだけど、性別を変えて男性になって、今は女性と結婚して2児のパパをやっています。子づくりの方法や子育てについての話をしていきたいなと思います。

 

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健斗:結婚して夫婦になったとき、子づくりに対しての葛藤は?

 

MASAKI:子どもは欲しかったけど、当時はあまり情報がなくて迷いました。奥さんが子どもを産むには、年齢的にチャンスが限られているから、すぐに話し合いが始まりました。

 

それからは、どうするか毎日話し合い。身内からの精子提供、第三者からの提供、養子をもらうか、子どもを持たないか……。

 

結論として、奥さんが「血縁関係があるほうがうれしい」と言ったこと、一番早く進められる方法が身内提供だったことから、近くにいた僕の兄にお願いすることになりました。

 

「血の繋がりのある子ども」をもった方法とは?

元女子パパMASAKI1

 

MASAKI:うちの場合僕の兄から精子提供を受けて、第一子は人工授精(※)、第二子は顕微授精(※)で妊娠しました。最初はシリンジ法などさまざまな方法を試したんだけど、授かれなかったので、人工授精と顕微授精に至りました。

 

※「人工授精」とは

注入器を用いて精液を直接子宮腔に注入し、妊娠を図る方法

 

※「顕微授精」とは

体外受精の一つ。顕微鏡を見ながら、専用の針で卵子の透明帯を貫通させ、卵子の細胞質の中へ精子を1個直接注入する方法

 

※「シリンジ法」とは

採取した精液を、シリンジ(針のない注射)を使って自分で腟に注入する方法

 

健斗:何回もチャレンジした?

 

MASAKI:何回もチャレンジした!

 

1人目は、1年かからないくらい。2人目は2〜3年くらい。2人目がなかなか出来なくて……。第一子を出産してすぐに挑戦はしたけど、シリンジ法、人工授精、体外受精、顕微受精の4つの方法で妊活しました。

 

大変だったこと

健斗:お兄さん、協力的だよね?

 

MASAKI:そうだね、でも説得するのにかなり時間はかかったかな。一度断られたこともあったから、今回はちゃんと結婚したあとに、子どもをつくる方法とか、しっかりプレゼンして了承してもらいました。

 

健斗:大変だったことは?

 

MASAKI:妊活初期はシリンジ法(※)でチャレンジしていたから、奥さんの月1回の排卵日に合わせて、兄から精子提供をしてもらう必要があって。でも、排卵日に急きょ兄に予定が入ることもあって、スムーズにいかないことでみんなイライラしてきちゃって。そのタイミングを合わせることが難しかったかな

 

そんな時に友人が「MASAKIまでイライラするのはおかしいよ。産もうとしているのは奥さんだし、提供してくれるのはお兄さん。あなたは中立に立っている人だから」って。友人からのありがたい助言のおかげでイライラせずに、サポートできるようになりました。

 

 

子どもには、カミングアウト済み

健斗:いま息子さんたちは3歳と0歳だよね。上の子には自分がトランスジェンダーだって伝えてあるんだよね?

 

MASAKI:そう。言ってる!

 

健斗:どんな反応だった?

 

MASAKI:「あ〜そうなんだ〜」っていうくらい。男性っていう意識はしているみたいだけど、見た目だと思う。

 

健斗:声とかヒゲでしょ? 大人でもそうだもんね。

 

MASAKI:3歳の息子に身体的なカミングアウトはまだの状態。「ついているかどうか」については、今は聞かれても流してしまっていて、もう少し理解が進んだら話そうとかな。

 

トランスジェンダーの子育ての悩みは、世の中のパパ共通の悩み

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MASAKI:息子から「ゾウさんあるの?」って聞かれることがあって、自分が持って生まれていないから困ることがある!(2人とも手術はしていません)

 

健斗:わかる〜! 僕も今お付き合いしている人に4歳の子どもがいて、一緒にお風呂に入るときにどう扱っていいか困ることがあるよ。FtMパパだから悩みがあるけれど、見方を変えれば、元から男性のパパには女の子の洗い方がわからなくて悩んだりすることがあるんじゃないかな?

 

MASAKI:子育てしてから思うけど、トランスジェンダーだからとかFtMだからとかは関係なく、子育ての悩みはみんな同じ! ただ、元女子の僕たちの配信している動画を見て、同じ悩みをもつ人たちの励みになったらいいなって思います。


健斗さん、MASAKIさん、ありがとうございました! 世の中のママたちも、男の子のお風呂の入れ方やトイトレで悩む方も多いのではないでしょうか。子育ての悩みはママもパパも共通ですね。

 

元女子健斗さんの最新の動画はYouTubeチャンネルから投稿されています。こちらも合わせてチェックしてみてくださいね。

 

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    著者プロファイル

    ライター廣瀬尚子

    二児の母。女性誌の編集を経て、フリーランスに。広告やアパレルブランドの撮影、雑誌やWEBマガジンの執筆などを手がける。

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