「あれ?麻酔が効かない?」痔の手術でメスを入れた瞬間、痛みにもん絶し…【体験談】

私は無類のお酒好きです。普段の晩酌はもちろん、嫌なことがあったときのストレス解消の際にも飲んでしまいます。飲み過ぎることも多く、おなかを下すことも度々あります。そんなのんべえの私が25~40歳までほぼ休肝日ゼロの生活を送り、頻繁におなかを下した末に、ある日なんと痔に! 今回は長年の酒好きのせいで下痢を繰り返して肛門の皮膚を傷つけ続けた結果、ついに痔になった40代の私が痔の手術を受けた体験談についてお伝えします。

この記事の監修者

医師駒形依子 先生
産婦人科 | こまがた医院院長

東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。

 

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バーで突然おしりに激痛が!

40歳のある日、私は今まで経験したことがないレベルのおしりの痛みを経験しました。超が付くほどお酒が好きな私は、その日もボーイフレンドと豪華なイタリアンでワインの赤と白を1本ずつ開けたあと、高級ホテルのバーでいちごのカクテルを楽しんでいました。すると突然おしりがズキンと痛んだのです!

 

実は毎日のようにお酒を飲むせいでおなかを下しやすく、肛門付近に傷ができて痛むことがありました。市販の軟膏を塗れば数日で治まっていたのであまり気にしていませんでしたが、このときの痛みはもん絶レベル。もう座っているのさえ耐えられなくて、おしりを軽く浮かさずにはいられない状態でした。

 

向かいの席に座っているボーイフレンドは、私の苦しそうな表情と椅子から腰を浮かせている妙な姿勢を見て、「どうしたの?」と聞いてきました。私は「とにかく今日は帰るから」と不自然に席を立ってタクシーで帰宅。もちろんちゃんとシートに座ることはできず、左右のおしりを交互に浮かせながら……。

 

診断結果はきれ痔といぼ痔

頭を抱える女性


まずは同性である母に「実はおしりから出血していて痛みもある」と報告すると、「あら、それは痔ね。ちょうどお父さんもよ。一緒に病院に行ったらどう?」と言われて大ショック。父とは26歳も年が離れているのに、この年で痔とは……。

 

妹が「良いクリニック、知っているよ」と言うので、父と付き添いの母・私の3人でクリニックへ。診断を受けた結果、きれ痔といぼ痔と判明。また診断結果も父とまったく同じ。しかも軟膏だけでは治らないタイプで、手術が必要とのこと。

痔になった原因は、下痢を繰り返して肛門の皮膚を頻繁に傷つけたからでした。最初は小さなひっかき傷程度だったのが段々大きくなって現在の状態になったとのこと。下痢を繰り返したのはお酒を飲み過ぎたときがほとんどで、医師から「お酒は控えるように」と言われました。

 

よく効く軟膏をもらって帰りましたが、便を排出するときの痛みが耐え難いレベル。クリニックに「肛門の痛みイコール拷問」と書かれた貼り紙がありましたが、まさにそれ。拷問でも受けているかのような強烈な痛みなのです。今まで生理痛が一番痛いと思っていた私でしたが、あっさり痔の痛みに首位を譲ってしまいました。

 

食べたらいずれは出さないといけないのかと思うと……自然と食欲はなくなります。今までノーマークでしたが、痔はダイエットに効果的なのかもしれません。

 

手術で麻酔が効かない?

手術のイメージ

 

私は痔の手術に向けて、クリニックの医師から大学病院を紹介されました。大学病院の医師はほがらかな癒やし系。私はやさしい先生に手術してもらえることになってほんっと~によかった……と安心しました。

 

痔の手術の当日、大雑把な性格で物事を深く考えない私はまったく緊張していませんでした。それどころか、この手術が終わったらまたお酒をたっぷり飲める~と意気込んでさえいたのです。ただ、このときは知らなかったのですが、術後もしばらくお酒はNGでした。

 

そして手術がスタート。まず手術着を着て、おしりを出して横向きに台に寝転がります。なかなかかっこ悪いのですが、仕方ありません。次に麻酔が背中やおしりに複数回打たれました。これで準備万端です。ところが、先生がメスを入れた瞬間、私は痛みにもん絶。

 

「ええー! 麻酔したのになんで痛いの?」

 

私は恐怖から大パニックになり台を降りようとしてしまい、看護師さんたちに止められました。手術再開はもはや無理だと思われた状況でしたが、そこに手術着を着た母がナイチンゲールのような雰囲気で入室。「Mちゃん、あと少し。頑張ろう」と、母はまるで小さい子に話しかけるように私を説得し、手術が再開。あれ、痛くない?

 

母が声をかけてくれて安心したのか急に麻酔が効いてきて、手術は無事成功しました。40歳を過ぎて、母に助けてもらうとは情けない。母の偉大さを思い知らされた一件となりました。

 

手術が成功してほっと安心

安心している女性のイメージ

 

手術が終わった私は、椅子に座ってボーイフレンドと電話でおしゃべり。会話の内容は早くまた一緒にお酒が飲みたいというもの。通りかかった先生は「おお、もう普通に座れるのか。すごいなあ」と感心して(あきれて?)去っていきました。

 

たしかに私は先ほど手術してもらったばかりなのに、なんとか椅子に座れています。かといってまったく痛くなかったわけではなく、ジンジンと響くような痛みはありました。それでもテンションが上がっていたのは、手術が終わって心底ほっとしたからでした。

 

まとめ

痔の手術から8年経過しましたが、一度も再発せずにお酒もたっぷり飲めています。本当にあのとき母が来てくれなかったら、どうなっていたのかな? と今でも思います。

 

40歳過ぎても母親がいないとダメなのか~と情けなさ半分・ありがたさ半分の気持ちです。もし今後母が手術することがあれば、私が力になりたいと思いました。

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

イラスト/おんたま

 

 

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著者:neko

夫と両親の4人暮らし。バツイチ。コロナ禍で趣味の外食ができなくてストレスをためている。増加する一方の白髪と体重に悩み中。アトピー性皮膚炎。健康体の80歳を目指している。

 

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