若いころからコスメが大好きだった私。さまざまなコスメブランドを気の向くままに使っていました。しかし、40歳を過ぎたころから顔全体がどうにも脂っぽい感じで、ファンデーションがよれるように。化粧直しをするとファンデーションがよれてまだら顔になるし、あぶらとり紙を使ったあとはかさかさとした感触。昔、お肌の曲がり角は25歳と聞いたことがあるけど、本当は40歳過ぎてからよね……なんて感じていました。
基礎化粧品を変えてみたけど解消しない!
40歳を過ぎるまではTゾーンが少し脂っぽい程度だったので、普通肌用の基礎化粧品を使っていました。しかし、ファンデーションがよれるほど脂っぽくなってしまったことで、脂性肌~混合肌用の基礎化粧品に変えました。すると若干脂っぽさがなくなったような気がするものの、時間がたつとやはりまたギトギト……。年齢肌用の基礎化粧品も使ってみましたが、逆に脂っぽさが際立ってしまい、なかなか「これだ!」と思う基礎化粧品に出合えずにいました。
この肌悩みを解消するために、私は雑誌の美容特集を読みあさりました。そのなかで気になったのが、一時期流行した、洗わない洗顔。せっけんや洗顔フォームなどは使わず、お湯だけで洗うという方法です。 友人がこの洗わない洗顔法をしているということで、お金をかけなくても良いなら助かると軽い気持ちで試すことに。ぬるま湯で顔を洗うだけという手軽さなのでとりあえず2日くらいやってみましたが、肌がザラザラするし、かえってくすんだ状態になるし、何より脂っぽさに我慢できず、すぐにいつもどおりの洗顔に戻しました。
その後も、美容雑誌を読んでは基礎化粧品を模索する日々が数年続きました。
45歳で肌断食との出合い
雑誌の美容記事を読んでいたときに、美容研究家の方が肌の調子が悪いときは肌断食をしていると書いてありました。肌断食とはなんぞや?と思って読み進めていくと、洗顔後に何も付けない美容法とのこと。この美容研究家の方いわく、胃腸の不調時にファスティングをすると体調が良くなることから、化粧品類による肌への負担を取り除く、つまりファスティングで自助回復力を高める美容方法だそうです。基礎化粧品ばかり探していた私にとっては目からうろこで、早速試してみました。
しかし、洗いっぱなしだと突っ張り感がひどい……。それもそのはず、最初に試した時期は花粉が飛ぶ季節。乾燥する時期でもあったので1度目の肌断食は断念し、湿度のある梅雨の季節に再び試してみました。
思ったとおり、梅雨の時期なら突っ張り感はさほど感じませんでした。朝は化粧をするので、夜だけ肌断食をすることにしてしばらく様子を見ることにしました。そのうちに、夜は何も付けなくても、脂は自然と出ていることにと気付きました。これが自助回復力だろうか? 若干脂っぽさが気になるなぁと思ったので、雑誌のコラムで見つけた炭酸洗顔を朝に始めてみました。
次に、炭酸洗顔についてお伝えします。
断食と炭酸洗顔の相乗効果
炭酸水で洗顔することで、毛穴の汚れをしっかりと落とすことができると雑誌には書いてありました。そこで、朝15分ほど早起きして炭酸洗顔の時間を捻出。朝の忙しい時間でも丁寧な洗顔をするルーティンを作るにはとても良い時間だったと思います。
最初、市販の炭酸水を使って炭酸洗顔をしていたのですが、炭酸が抜けやすいので、そのうちにドラッグストアで売っている医薬部外品の重炭酸ナトリウムとクエン酸で洗顔用の炭酸水を手作りをするようになりました。
2~3カ月したころ、炭酸洗顔のあとは化粧水や乳液の肌なじみが良いかもと、思うようになりました。
そして朝の炭酸洗顔と夜の肌断食のダブル効果なのか、炭酸洗顔を始めて1年ほどたつころには、脂っぽさもかさつきも感じなくなりました。透明感も出てきたような気がして、素肌を生かしたナチュラルメイクに変化していきました。
まとめ
美容研究家の方は肌の調子が悪いときだけということでしたが、私は今、毎夜肌断食をしています。脂っぽさとかさつきが同居する難しい肌の私でも、朝の炭酸洗顔を1年ほど、夜の肌断食を5年ほど継続して、脂っぽさもかさつきもだいぶ改善することができました。肌断食で私の場合は自助回復力が高まったのか、乾燥や花粉の時期に洗いっぱなしでも突っ張りません。化粧品をプラスするのではなくマイナスする美容法は私の肌には合っていたようで、すべすべ肌を実感できています。
ちなみに、肌断食に出合う前の基礎化粧品代は月2万円程度でしたが、現在は月2千円以内。基礎化粧品代を大幅に節約することができたのもうれしかったです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
イラスト/サトウユカ
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著者:cat herba
保護猫17匹のお世話をしているアラフィフ女子。近所の農家さんから畑を借りてオーガニック野菜を栽培し、収穫した野菜を使って発酵食品づくりを楽しんでいる。