こんにちは! 保育士の中田馨です。保育園を運営していると、多くのおじいちゃん、おばあちゃんが、お孫さんの子育てに協力してくださっています。なかには、毎日の送り迎えを担ってくださっている方も。
おじいちゃん、おばあちゃんにとってお孫さんはかわいくて仕方がない存在でもあるので、ついつい、いろいろなことをしてあげたくなりますよね。
今回は、おじいちゃん、おばあちゃんのちょっと困った行動についてお話しします。
NG行動① 無理して外遊びを頑張ろうとする
ご自身の体力に合った子育てをしようとしていますか? お孫さんに「楽しんでほしい!」という気持ちが大きくて、自分の体力以上の遊びを提供しようとしていないか、今一度思い返してみましょう。
たとえば、公園へ行くにしても、お孫さんが遊びたいだけ遊ばせると疲れることもあると思います。疲れてきたなと思ったときに突然、道路に向かって走り出した子どもを追いかけることはできますか? 子どもにとってチャレンジが必要な、大きな遊具で遊ばせたとき、子どもが「怖いよ」と言ったら迎えに行けますか?
お孫さんの気持ちも大切ですが、ご自身の体力や判断力などを配慮しながら、外遊びをしてくださいね。
NG行動② 良かれと思って、毎週会いに来る
お孫さんがかわいいからといって、会いに来る頻度が多いとしんどくなるパパやママもいるようです。たとえば、パパが「ママが大変だから、手伝ってやってよ」と言ったとしても、それはあくまでパパの意見で、ママはそんなこと思っていないかもしれません。
そんな場合、なかなかママから「毎週は来ないでください」とは言いづらいもの。本当に毎週のように助けが必要なのか? を見極めなければいけませんね。特に出産直後のママは、ほかの人が赤ちゃんを抱くことに不安を抱き、気持ちが不安定になることもあります。
「大変だから手伝ってあげている」ではなく、どれくらい手伝いが必要なのか? 手伝いの必要量を直接ママに聞いたほうがよいでしょう。
NG行動③ 孫の前でパパやママの小言を言う
お孫さんを預かっているときに、思わず子どもの前でパパやママの小言を言ってしまうおじいちゃんや、おばあちゃんもいるようです。特に、パパやママの子育てや家事の方法に疑問を感じたときなどが多いかもしれませんね。
子どもに「ママ(パパ)のこういうところがダメね」などと言わないようにしてください。子どもに直接言わなくても、おじいちゃんとおばあちゃんでパパやママの小言の話をしないようにしましょう。
子どもはどれだけ小さくてもちゃんと聞いています。言葉の意味は分からなくても「パパとママのこと困った顔でお話ししている」という雰囲気は察知しています。どうしても言いたいときには、お孫さんが自宅に帰ってからがよいでしょう。
おじいちゃん、おばあちゃんだからできること
おじいちゃん、おばあちゃんだからこそ、孫にできることって何でしょう? パパやママがよろこんでくれることって何でしょう? 私自身がうれしかったのは「昔の遊びを伝えてくれる」ことでした。たとえば、コマ回しやけん玉、お手玉、紙相撲やわらべ歌などなど。それから「絵本をじっくり読んでくれること」です。
時間を気にすることなく、子どもが満足するまでじっくり遊んでくれたり、絵本を読んでくれる父には感謝しかありませんでした。このように、おじいちゃん、おばあちゃんだからこそできることをぜひ見つけて、お孫さんと関わってみてくださいね。
子育ての方法は、時代によって変化しています。おじいちゃんやおばあちゃんがお孫さんにしてあげたいこともあると思いますが、まずは、パパやママがしている子育てスタイルを知って、認めることからスタートです。