長時間、預かってもらえるから保育園、お帰り時間が早くても大丈夫だから幼稚園、という基準だけではなく、別の角度からそれぞれの違いを見てみませんか?
筆者がちょっとだけ保育園で働いてわかったこと、3人の子どもたちを幼稚園に入れてわかったことをお伝えします。
子どもの社会デビューによりよい選択を!
保育園も幼稚園も、子どもが初めて体験することができる集団生活の場です。多くの小学校とは違い、子どもや家庭環境に合わせて選べるのが魅力的ですよね。
そして、豊かな情操教育を得られることは、子どもたちの感性が磨かれていく過程で大切だともいわれています。大人が働き方や生き方を選ぶように、子どもの社会デビューもよりよい選択をしたいものです。
在園時間の長い保育園
保育園児たちは在園時間(年数)が長いので、年長児が未満児の面倒を見たり、掃除や手伝いを率先したり、園の方針が身に付きやすいというメリットが見られます。
保育士は、園児の「初めて」に立ち会う場面も多く、「歩きました」「おかゆ卒業」「トイレで用を足せました」などなど、一人ひとりの1日の様子を、園児たちがお昼寝をしている間に連絡帳に記して帰りに持たせます。保育園の保育士は、「先生」+「親」的な要素が目立ちます。
初めての学び舎、幼稚園
自分のことが少しずつできるようになれば、初めての「学び舎」である幼稚園生活がスムーズに始まります。身の回りのお世話に時間をとられない分、作品つくりや歌、踊りや運動などに思いっきり取り組むことができるのです。
小学校では時間数の少ない「図工」「音楽」「体育」の基礎に、お友達と楽しみながら親しめる絶好の機会です。そのなかで「先生」=「教えてくれる人」という意識が養われるようです。
幼少期に重点を置きたいことが、「生活習慣」か「学びの基礎」か、多くの時間を共有する親以外の大人に求めることは先生なのか親代わりなのか。わが子・わが家に合う選択ができたらいいですね。(TEXT:安田梨玖)