下半身にあった違和感の正体は
25歳くらいの話です。ある日、会社でデスクワークをしていると下半身に違和感を覚えました。生理の前兆もなかったので「おりものかな?」と思い、特に気にすることなく仕事を続けていたのですが……。
トイレに行こうと席を立ったときにビックリ! 椅子に経血がべっとりと付いていたのです!
サーッと血の気が引いていくのがわかりました。ひとまず普段から持ち歩いていたナプキンを持ってトイレに駆け込んだ私。制服の汚れはどうにでもなります。でも椅子の経血汚れは……。
私が当時勤めていた会社には、女性は私だけ。他の社員は全員男性だったため、どうすればいいのかとトイレで頭を抱えてしまいました。
焦った私は、上司にあるお願いを…
デスクに戻って椅子の経血汚れを拭き取りましたが、すべて落とすことはできず……。「どうしよう」と焦っていました。
このとき、会社にいたのは私と私の直属の上司1人だけ。私は、意を決して上司に「課長! 何も聞かず新しい椅子を買ってください!」と申し出ました。突然のことに、おそらく上司は驚いたでしょう。
上司から「どうしたの?」と聞かれ、答えないわけにもいきません。事情を説明し、経血の付いた椅子を見せることに……。
すると、上司は私に「乾いた布とアルカリ電解水を持ってきて」と指示を出しました。
汚れが落ちてうれしいけど恥ずかしい
何をするのかわからないまま私が乾いた布とアルカリ電解水を持ってくると、上司は掃除機を用意していました。すると上司は経血が付いた部分にアルカリ電解水を吹きかけ、乾いた布を当てて、その部分を掃除機で吸引し出したのです。
「え!? それで汚れが落ちるの!?」と思いましたが、「汚れが落ちてほしい」という期待と本当に汚れが落ちるのかという不安が混ざり、私は祈るような気持ちで見守っていました。
すると経血は乾いた布に吸収され、何回か同じことを繰り返すと経血の汚れはほとんど目立たなくなったのです!
上司は過去に同じような経験に出くわし、経血汚れの落とし方について知っていたようです。上司の神対応に助けられ感謝してもしつくせませんが、私としては恥ずかしい思いをしてしまいました。
男性に経血汚れを処理してもらうというインパクト大の経験は、10年以上経った今でも忘れることができません。
この経験をきっかけに、私は生理周期の管理をきちんとするように。生理周期の管理はもちろんのこと、定期的にトイレに行くなどして、同じ失敗をしないように気をつけています。
著者/曽根シキノ
作画/モリナガアメ
監修/助産師 REIKO
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