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まさか自分が38歳の妊娠中に乳がんになるなんて…。精密検査の結果に、不安で涙が止まらない…【体験談】

不妊治療を経て授かった第二子妊娠中、安定期に入ったころ、数カ月前に市の乳がん検診のお知らせが届いていたのを思い出しました。クリニックを受診すると、右にも左にもシコリがあると先生から説明を受け、すぐに大きな病院で精密検査を受けるように言われました。安心して出産に臨めるようにと、精密検査を受けることにしたのですが……。

 

「右にも左にもシコリがあります」

なかなか思うように妊娠できなかった私ですが、3年の不妊治療を経て、第二子を授かることができました。それまでに3度の流産もあり、不安な日々を送っていました。安定期に入り、数カ月前に市の乳がん検診のお知らせが届いていたのを思い出し、クリニックを受診。すると右にも左にもシコリがあると先生から説明を受け、すぐに大きな病院で精密検査を受けてほしいと言われたのです……。

 

翌週に精密検査を受けたところ「おそらく良性の可能性が高いけど、安心して出産に臨めるように細胞検査をしましょう」と言われました。 2週間後に検査結果を聞きに行ったら、右は良性。左は悪性。すぐに全摘をして産後は抗がん剤治療が必要かもしれないと言われました。「なんで今このタイミングなんだろう。おなかの子におっぱいがあげられなくなってしまう……。せっかく妊娠したのに手術なんてして、おなかの子は大丈夫なのか……」と不安で涙が止まりませんでした。

 

次女の誕生

そして妊娠28週で手術をして左胸は全摘しました。赤ちゃんも一緒に頑張ってくれて、手術は無事に終わりました。病理検査の結果、産後2週間で抗がん剤治療をして、それが終わったらホルモン治療を10年することに決まりました。その後妊娠39週4日で、無事に女の子を出産しました。

 

わが子は破水せず卵膜に包まれたまま生まれました。これは「幸帽児(こうぼうじ)」と呼ばれ、8万人〜10万人の確率で生まれると言われている非常に珍しいパターンだそうです。日本でも海外でもとても縁起がいいと言われていて、幸福に恵まれると言われているようです。私は娘が「お母さんは病気になったけれど、私は大丈夫だよ!」と言ってくれているような気がしてなりませんでした。その後娘は右だけになってしまった私のおっぱいを2週間だけ飲み、その後は育児用ミルクで元気いっぱい育っています。

 

 

かわいいわが子2人のために

乳がんが判明したときは「なんでよりによって今なんだろう……」と何度も泣きました。しかし私の治療計画だと、ホルモン治療で生理を先10年止めないといけなかったので、乳がんが先に見つかっていたら第二子には会えなかったかもしれません。おなかに赤ちゃんがいたから、この子のためにも頑張らないといけない!と思い、手術も乗り越えられた気がします。母乳をあげられた期間はとても短く切なさも感じましたが、育児用ミルクを次女にあげるうれしそうな長女の姿を見ると、これもよかった! と思うようになりました。

 

現在は抗がん剤治療中で育児と治療の両立に苦戦していますが、かわいいわが子2人のために周りに助けてもらいながら頑張っています。まさか自分が38歳で妊娠中に乳がんになるとは思いませんでした。定期検診は本当に大切なのだなと実感しています。

 


著者:幸

20才(前夫との子)、0才(現在の夫との子)の2児の母。現在育児休暇中(看護師)。今の夫と結婚してなかなか子どもに恵まれず、不妊治療するも、流産し、3度目の正直で43才でやっと授かり出産。

 

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