背中に大きなニキビ?
私の夫には、背中に大きなニキビのような皮膚の盛り上がりがありました。
ニキビは現在38歳の夫が結婚する数年ほど前からでき始めたらしく、そのサイズは大体3cmほど。背中にニキビがある人はそれほど珍しくない上に、本人にも困るような様子がなかったので、特に処置などをすることもなくそのまま放置していました。
しかし、ある日突然「できものがだんだん大きくなり、痛むようになってきた」と言うのです! そこで夫は、やっと病院を受診することを決意。
医師からは「これは粉瘤(ふんりゅう)です。ただのニキビではありません」と告げられました。ただのニキビだとしか思っていなかったので、医師の診断を聞いて私も夫も驚きを隠せませんでした。
まさか病気だったとは夢にも思わず、医師からの説明の最中も気が気ではなかったのを今でも覚えています。
手術が必要!?
勝手にニキビだと思い込んでいたできものは、粉瘤(別名:アテローム、表皮のう腫)といわれる体中のどこにでもできる良性の皮下腫瘍でした。発生の原因は、はっきりとわからない場合が多いようですが、打撲や外傷などのけがの痕にできたりニキビ痕にできたりするそうです。
夫の場合も、特に思い当たる節はなく、背中なので気付くのも遅かったようです。あまり大きくならずに自然になくなることもあるそうですが、多くは放置してしまうと徐々に大きくなって野球のボールほどの大きさになることもあるそう!
急にその大きさが増し、赤く腫れて痛みを伴う場合は細菌感染を起こしているそうで、私の夫はまさにこの状態。
また、赤く腫れた状態のときに膿を出そうと無理に圧迫してしまうと、慢性化する原因にもなるので注意が必要だったようです。そうとは知らず、夫は自分で膿を出そうと自己処理をしていました……。本来ならば悪化していてもおかしくない状態でしたが、夫の場合は幸い何事もなかったようです。
医師からは「粉瘤を完治させるためには根本的な治療が必要となるため、手術が必要になります」と言われ、「手術」という言葉に戦々恐々……。頭の中ではどんどん悪い方向に考え始めてしまいました。
勝手な思い込みでの自己処理は危険
手術と言われると大掛かりなイメージがあり不安ばかりが大きくなっていましたが、粉瘤の原因(皮下にできた袋)を取り除く手術は日帰りでも対応してくれるところが多いそうです。それを聞いて不安は少し軽くなりました。再発の可能性を少しでも抑えられるなら、と夫も手術を決心。その場で医師に手術をおこなってほしいという意思を伝えました。
ただ、夫の場合はすぐに手術! というわけにはいきませんでした。夫がニキビだと思い込んで粉瘤をつぶしてしまっていたので、「この状態だと小さくなり過ぎて手術ができない」と言われてしまったのです。
そのため、この日は塗り薬を処方してもらい応急処置をして、経過観察となりました。「夫のニキビがちゃんと治ればいいな」ぐらいの軽い気持ちで病院を受診してから、手術の話に至るまで怒涛(どとう)のスピード展開だったので、手術がすぐにはできないと言われ、内心少しほっとしました。夫も「手術しなくても治るんならそれでいいよ」と気楽なもの……。
その後は処方された塗り薬を服用し、腫れや痛みなどの症状は改善。夫が症状を訴えることもなくなりひと安心でしたが、私も今後この病気とどう付き合っていくべきかなと粉瘤について調べたりもしました。そこにはたくさんの症例写真と悪化したときの危険性がずらり……。
今回は結果的に事なきを得ましたが、もし夫が自己判断で粉瘤をつぶしたことで症状がより悪化していたら……と思うと、素人目での自己処理がどれだけ危険なものかを改めて実感しました。
今後は体に何か異変や症状があるときはすぐに調べる、早めに病院を受診するなど、放置したり自己判断であれこれ処理したりしないようにしていきたいと思っています。
まとめ
それからしばらくは症状の再発がなく「もしかしたらこのまま大丈夫かな」なんて気楽に構えていたのですが、残念なことに最近また夫の背中の粉瘤が徐々に大きくなってきていることに気が付きました……。前回の反省を生かし、今回は症状が悪化する前に早めに病院を受診し、現在、手術の予定を立てているところです。このままいけば予定通り手術がおこなえそうなので、膿がたまっているを袋を摘出してもらいます。粉瘤の原因になっているものをきちんと根絶できるように願うばかりです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
イラスト/おんたま
ウーマンカレンダー編集室ではアンチエイジングやダイエットなどオトナ女子の心と体の不調を解決する記事を配信中。ぜひチェックしてハッピーな毎日になりますように!
著者:やまだまゆみ
几帳面な夫とずぼらな妻のでこぼこ夫婦とやんちゃな息子の三人家族。子を育てながら子に育ててもらっているアラフォーママです。
皮膚科で薬処方されてるけど
頭皮にも出来てるし
しょっちゅう破裂して血と膿が出てる…