夫は「以前と今とでは自分の感覚が変わった」、なかでも子どもがかわいそうな目にあったニュースも、映画も、ドラマも、見られなくなってしまったという。
以前、妻がすごくつらくて悲しい子どものニュースの話をテレビで見て泣いていると、夫は「雪穂はやさしいね」と声をかけてきた。カズ君は、悲しくないの……?
夫との感覚の違いに戸惑った過去があるからこそ、今ようやく「自分と同じ感覚」になってくれたことが嬉しかった。
「些細な違い」が悲しくて、切なかった。
子どもが悲しい目に合ってしまう、そんなニュースに心を痛めて涙する妻と、気にも留めない夫。妻にとってはこんな些細な違いさえ、切なかった。
私は結が生まれたその瞬間から自分自身の一部が別物に変わったような感覚があったけど、カズ君はそれが無かった。
「男の人は産んでないし、そういうもの」
「いつか変わってくれるはず」
自分にそう言い聞かせて、父親らしくなるのを待っていたけれど、ずっと「いつか」は来なかった。
「父親らしく」なってほしい妻。しかし、夫はそのことに気づかない。さらに、すれ違ってしまうのには、理由があって……。
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同じものを見てどう感じるから人それぞれ違うのに、自分と同じではなかったからと言ってそこまで驚愕する?そるって、基本の性格が自分が人に合わせるのではなく、人が自分に合わせろよという人の言い分だよね?
で、自分のお腹から産む母親と父親では子供に対する感覚も違うのは当たり前なのに、自分と同じ感覚になるのを待ってたけどそうはならなかったって、勝手に期待して勝手に落胆って、雪穂さんも一緒に居るとかなり疲れるタイプみたいね。
問題はカズ君ばかりではなく雪穂さんにもあるよ。
自分は雪穂さんと友達にはなりたくないかも。だって、疲れるもん。
キモすぎ。雪穂さんが悲しいと思うのは勝手だか、みんな悲しいとは限らんだろが。