そんなこともあり、育児を通して心身ともに参ってしまったぼめそさん。
ぼめそさんのことを気にかけていた旦那さんは、1カ月健診に一緒に付き添うことに。
健診当日は2人で病院に行き、質問表を記入すると、いよいよ問診がスタート。
看護師さんや先生の問診を通して、自分の症状が「産後うつ」だと告げられます。
先生から病気についてや入院の必要性、今後のことなどを伝えるのですが、ぼめそさんはどこか上の空でした。
その様子に気付いた先生は、「旦那さんに話さないといけないけど、どうする? 難しそうなら僕から話すよ」と言ってくれました。
「はい、お願いします」
ぼめそさんはそう答えると、さっそく旦那さんを呼ぶことに。
先生はぼめそさんが産後うつということ、さらに入院が必要だということを旦那さんに伝えたのでした。
そして、入院することになったのですが、閉じこもった病室での生活がメンタル面を余計に悪化させてしまうことに……。
入院してから10日で退院することになり、1年間、通院と自宅療養をすることになったのですが、周りの人たちのサポートのおかげで、症状が少しずつ良くなっていったのでした。
そんなある日、何気なく笑うはなちゃんを見たぼめそさんは、自分自身の心の変化をしっかりと感じたのでした。
何度も見たはずの娘の笑顔。目が合った瞬間、涙が溢れて…
はなちゃんの笑顔を見て涙が溢れるぼめそさん。
「私が目をそらしても、ずっとずっと笑いかけてくれたんだね」
「ごめん。はなちゃん。本当にごめんね……!」
そして、この一件がぼめそさんの産後うつが治るキッカケとなったのです。
今では、「家族との時間が幸せ」と思えるまで回復したというぼめそさん。
気持ちが少し前向きになったことで、
「子育てが楽しい!」と思えるようになり、
産後うつの症状は減っていったのでした。
『子育て』が『孤育て』にならないように――。
人と自分を比べず、“助けを求めることは悪いことではない”ということ。
頑張っているあなたへ、少しでも届きますように……。
はなちゃんの笑った顔を見たことがキッカケで、今までかかっていたフィルターが外れたぼめそさん。周りのやさしさに支えられて、産後うつが治って本当によかったです。きっと、つらい経験をしたからこそ、今目の前にある幸せが、尊く感じられるのかもしれませんね。ぼめそさんが言うように、このマンガが1人でも多くの頑張っている人たちに、そしてこれからママになるすべての人に届くことを願っております。
★「病名は『産後うつ』です」はこれで連載終了です。これまでご愛読くださった皆様、どうもありがとうございました!
監修/助産師 松田玲子
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