種類が多い「鼻の整形」どう選べばいい? 鼻のお悩み別の選び方を解説! #美容外科の現場から 7

「美容外科の現場から」第7話。美容外科クリニックで10年以上看護助手兼カウンセラーとして働くパチ美さん。お役立ち美容情報や仕事の裏側をマンガにしています。鼻の整形手術は、全身の中で一番種類が多いのだそう。事前に調べても、「鼻は種類があり過ぎて何をしたら良いのかわからない」となってしまう患者さんもいるようで……。

この記事の監修者

医師黒田愛美先生

美容・アンチエイジング専門医。トライアスリート。Zetith Beauty Clinic副院長。1979年東京生まれ。2003年獨協医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学内分泌乳腺外科に入局。2007年品川美容外科へ入職、2011年品川スキンクリニック新宿院の院長に就任。2013年同クリニック、表参道院院長に就任。その後、予防医学と分子栄養学を改めて学び、美容外科、美容皮膚科、アンチエイジング内科の非常勤医師として複数のクリニックの勤務を経て、現在に至る。著書に『アスリート医師が教える最強のアンチエイジング』(文藝春秋)。
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鼻の整形手術は、種類が多いです。どれくらいかというと……。

隆鼻術、鼻中隔延長、鼻尖形成、小鼻縮小、鷲鼻修正、鷲鼻形成、骨切幅寄せ、貴族手術、鼻孔縁形成、斜鼻修正、フレックスノーズ……。

 

ざっと上げたただけで、これくらいあります。しかも聞き慣れない名前ばかりで、何が何やらですよね。そこで、今回はお悩み別に鼻の整形手術についてまとめてみます。

 

「鼻の整形」の選び方は?

美容外科の現場から7

 

まずは鼻の名称をご紹介しますね。カウンセリング時には、鼻の「どこ」を「どうしたい」と具体的に伝えると、でき上がりイメージの齟齬(そご)がなくなると思います。

具体的には、

①鼻を高くしたい→隆鼻術、鼻中隔延長、鼻尖形成、フレックスノーズ

②鼻先を整えたい→鼻尖形成、鼻中隔延長

③小鼻をスッキリさせたい→小鼻縮小、鼻孔縁挙上、貴族手術

④鼻筋を整えたい→隆鼻術、鼻中隔延長、骨切幅寄せ (鷲鼻修正、斜鼻修正)

⑤鼻の穴を小さくしたい→鼻中隔延長、小鼻縮小、鼻孔縁形成

 

次に、それぞれの術式について簡単に説明します。ちなみに、鼻の整形は単体ですることはあまりなく、複数の術式を組み合わせて全体を整えるケースが多いですよ。

 

【隆鼻術(りゅうびじゅつ)】→低い鼻にお悩みの方に。

・シリコン製プロテーゼ、ヒアルロン酸、自家組織(筋膜)を入れて鼻を高くする手術

・切開は鼻の中なので傷痕が見えない

 

【鼻中隔(びちゅうかく)延長】→鼻の形をスマートにしたい方に。

・自分の軟骨(耳介、鼻中隔、助軟骨)を鼻尖や鼻柱に移植して鼻先を整える手術

・自家組織の移植なのででき上がりが自然

・傷痕は鼻柱なので目立たない

 

 

美容外科の現場から7

 

【フレックスノーズ】→プロテーゼや大掛かりな手術に抵抗がある方に。

・吸収する糸を鼻先に入れ切らずに鼻を高くする手術

・傷痕は鼻先に注射穴程度なので目立たない

・効果は永久ではない

 

【鼻尖(びせん)形成】→鼻先が細くなるので、だんご鼻にお悩みの方に。

・鼻先の皮下組織・軟骨を除去して鼻翼軟骨を引き寄せ、鼻尖を細くスッキリさせる手術

・切開は鼻の中なので傷痕が見えない

 

【小鼻(こばな)縮小】→小鼻の大きさに悩んでいる方に。

・鼻翼の余分な皮膚と組織を除去して縫合し、小鼻を小さくする手術

・切開は鼻の中だったり外側だったり。外側切開の場合でも傷痕はわかりにくいです

※切開せずに糸だけで小鼻を小さくする術式もありますが、あまりお勧めしません。

 

【鼻孔縁(びこうえん)形成】→正面から顔を見て、鼻の穴がハッキリ見える人におすすめです。

・耳介軟骨を鼻孔縁に移植し鼻の穴を小さくする手術

・切開は鼻の中なので傷痕が見えない

・鼻孔縁下降術(びこうえんかこうじゅつ)と鼻孔縁挙上術(びこうえんきょじょうじゅつ)がある(鼻の形によって決まる)

 

骨切幅寄せ】→鼻全体の大きさに悩んでいる方に。

・幅広の鼻骨に切り込みを入れて折り畳み鼻全体を細くする手術

・切開は鼻の中だったり鼻柱だったり

・術後は2週間ギプスで固定が必要(固定が緩いと後戻りの原因になるので)

 

 

美容外科の現場から7

 

【鷲鼻(わしばな)修正】→鷲鼻に悩んでいる方に。

・出っ張っている部分の骨を削り鷲鼻を修正する手術

・切開は鼻の中なので傷痕が見えない

・軽度の場合はプロテーゼ、ヒアルロン酸の場合もある

 

【鷲鼻形成】→鷲鼻になりたい方に。

・プロテーゼを入れて鷲鼻にする手術

・切開は鼻の中なので傷痕が見えない

 

【斜鼻(しゃび)修正】→鼻を真っ直ぐにしたい方に。事故などで鼻が曲がってしまった場合にも。

・変形している骨を削り曲がった骨を修正する手術

・切開は鼻の中なので傷痕が見えない

・軟骨が原因の場合は鼻と人中の間を切る

 

【貴族手術】→鼻の整形というより、ほうれい線を軽減させる目的の場合

・鼻翼基部にプロテーゼ、脂肪、ヒアルロン酸、自家軟骨などを入れて鼻の凹みを修正する手術

・鼻翼基部からの影(ほうれい線)が薄くなる

・切開は鼻の中or口内なので傷痕が見えない

 

以上です。また、個人的におすすめしない鼻の手術についてもご紹介しますね。

①糸だけで鼻を高くする手術→ 後戻りがすごく早い

②オステオポールの鼻尖形成術→ 鼻尖に入れる丸い物体のトラブルを……よく聞……ゴニョゴニョ……。

 

鼻先は血流障害が起こりやすい場所です。いくらいずれ体内に吸収されるといえ、壊死の可能性がある限り私はおすすめしません。

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

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    この記事の著者

    マンガ家・イラストレーターパチ美

    美容外科クリニックに勤める兼業ブロガー。抹茶とコーヒーとお刺身が好き。ブログで美容外科の仕事の裏側、あるある、日常、お役立ち美容情報、自分の整形レポなどを漫画で描いている。

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