アフリカに位置するモロッコ。サハラ砂漠を擁していることからも、「一年中暑い国」と思われがちですが、日本と同じように四季があります。冬になれば、1月、2月は日本ほどではないにしても、寒くなります。山の方では雪が降る地域もあります。今回は、モロッコの子ども服についてご紹介します。
親が過保護なほど!?子どもは厚着
とはいえ、日本の寒さに比べればやはり暖かいモロッコ。昼間であれば、厚手のコートがいらない日もあります。
しかし、暑さよりは寒さに慣れていないのでしょうか。昼間でも、モコモコのブーツを履き、しっかり帽子を被せられている子どもを多く見ます。娘が帽子を被っていないと、「寒いから、被せなさい!」とよく言われます。
厚手のフリース上下が大活躍
私から言わせると、外より厚着をしたいのが家の中。日光が遮断される石造りの家で、暖房器具を使わないモロッコ人。家の中が底冷えします。
そのため、とても暖かい厚手のフリース上下がよく着られています。もちろん、子ども用にもたくさんの種類があります。このフリース上下、日本人からすると、寝巻きのようにも思いますが、大人も子どももこの格好で外出します。
首もともしっかり暖かく!
ニット帽の上に、コートについているフードも被せられている子どももよく見ます。これは、とにかく「首もとを暖かくする!」ということを大事にしているから。
厚手のフリース上下もとても首もとが詰まっているので、着るのに苦労します。そのため、娘はとても着るのをいやがります。娘が首もとの空いている服を着ていようものなら、これまた「首まわりを暖かくしなさい!」と注意されます。
電気代が高く、暖房をあまりつけないモロッコ人。それゆえ、衣服で暖かくする、というこだわりは日本人以上なのかもしれません。(TEXT:ヒロコ ラメッシェ)