「家では何もしないのに」実家で夫は…
そもそも夫は、家事・育児に非協力的。
娘と2人で出かけたこともなければ、保育園の送り迎えをしたこともありません。共働きにもかかわらず、家事をしたこともないのです。
仕事が休みの日ですら、私が帰宅すると家は散らかり放題、キッチンには夫が食い散らかした食べ物や食器が置きっぱなしのまま、出かけているのです。
夫の出かけ先はというと、義父母の住む実家。
まだまだ両親は元気だというのに、暇があれば実家に行き、草むしりや布団干し、買い物と、なんでも手伝っているのです。
「その家事、うちでは私がやってるんですけど!? うちでもやってよね!」と私がいっても、「実家で散々やったから疲れた!」と言い、やった試しがありません。
自宅では何もしないのに、実家では大張り切りで家事をする夫。もちろん娘のダンスには目もくれず、せっせと実家に通っているのでした。
夫の家族は妻子ではなく義父母なの!?
夫の態度への不満はこれだけではありません。
何かにつけて実家優先の夫は、お菓子や招待券をもらうと、私や娘ではなく、実家に持っていってしまうのです。
蜜がたっぷりのリンゴ、行列ができるお店のケーキなどの食べ物も全部食べてしまい、私には「おいしかった〜」と報告するだけ。先週は、3枚もらった映画のチケットで、義父母と映画を見に行っていたのです。
「ご家族でどうぞ」と言われて渡されているであろう食べ物やチケット……。夫にとっての家族は私と娘ではなく、義父母であることにがっかりしてしまいます。
消えた高級肉
そんな私のモヤモヤよそに、娘はコンテストで特別賞を受賞! 立派なトロフィーと賞金をゲットしました。
娘が「パパも一緒にお祝いしてほしい♡」というので、家族3人でお祝いをすることに決定。娘の希望で、賞金を使って高級お肉を買い帰宅しました。
帰宅して早々、娘は夫に特別賞をとったことを報告します。しかし例に漏れず興味のない夫。「明日はお祝いね!」と言っても、生返事をするだけでした。
翌日、仕事から帰った私はお祝いの準備をしようと冷蔵庫を開けました。しかし、冷蔵庫にあったはずの肉が見当たりません! まさか……。
「ねぇ、冷蔵庫に入れておいたお肉がないんだけど」と夫に聞くと、「昼に親と食べたよ!」と信じられない回答が返ってきたのです。
妻子よりもママを選んだ男の顛末
「あのお肉はお祝いのために買ってきたものだって言ったよね!?」
「ありがたくいただいたよ! それにしても今日が母さんの誕生日だって、よく知ってたな!」
夫は今日のお祝いが娘のものではなく、義母のものであると勘違いしていたのです。
興味がないにも程があります。
「大好きな義父母とまた一緒に暮らせたほうが、夫もうれしいはず」
そういって、私は離婚を決めました。
義父母は「お肉くらいなんなの!?」と離婚にグチグチ言っていたよう。しかし、息子が映画の券を3枚持ってきても「妻子を連れて行きなさい」と言わず、図々しくも映画を見に行くような義父母には何を言っても無駄。私は気にせず、母子2人の暮らしをスタートしたのでした。
後日談、義母が元夫の離婚理由をご近所にいいふらした結果、異常な親子関係だと周りから白い目で見られているよう。元夫の職場でも噂は広まり、『妻子よりもママを選んだ男』と冷たい視線で見られていると聞きました。
◇ ◇ ◇
両親を大切にするのはとても良いことですが、新しく家族を持った以上、同じように大切にしなければなりません。おいしいお菓子や人気のスポットの招待券をもらったなら、妻や娘の顔を思い出してほしかったですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。