みなさんは、育児にスマホを利用することについて、賛成ですか?反対ですか?また、育児にスマホを利用したことはありますか?たびたび議論されているスマホ育児について、アンケートをもとにスマホ育児について触れてみたいと思います。
スマホ育児の賛否
週刊誌『女性セブン』が、本誌・セブンズクラブ会員、20~80代の全国396名の男女に「スマホ育児」についてアンケートをとったところ、賛成:44.9%、反対:55.1%という結果になったと報じています。
また、ベビー服・子ども服メーカーのミキハウスが、0~3歳の子どもを持つ親を対象に独自に調査した結果によると、「子どもにスマホやタブレットを使わせますか?」という質問に対して、60%が「はい」と回答しています。
スマホ育児に頼る理由
約半分の人は、スマホの利用に反対しているにもかかわらず、実際には使わせているという人が6割と回答しています。『女性セブン』本誌・セブンズクラブ会員のアンケートによると、利用するタイミングは「病院や公共機関などで子どもがグズったとき」や「泣き止まないとき」というものが最も多く47%をしめており、次いで「家事などでかまってあげられないとき」が26.5%。
つまり、大半の母親(または父親)は、やむを得ない状況と判断したときにスマホを利用しているということが読み取れます。スマホで動画を見せ、それで子どもがおとなしくなるのであれば、周りへの迷惑なども考えると楽で便利だと考えるのでしょう。
スマホ育児のデメリット
しかし、その一方で、スマホ利用に関して悩みや不安があると答えた子どもを持つ親は70%を超えています。
2016年、米国小児科学会は乳幼児の養育者に向け、「18カ月以下の幼児に電子機器の利用は避けること」「2~5歳児は1日1時間の利用に制限すること」といった声明を発表しています。スマホやゲームなどの使用で、バランスの取れた知能の発育を阻害する恐れもあると、警鐘を鳴らしています。
できれば使いたくない、本当はよくないだろうとは思っていても、かんたんに子どもの機嫌がよくなるスマホ。わが家でも、時間がないときにはついついスマホで動画を見せて「おとなしくしていてね」とスマホ頼ってしまいます。賛否の声はありますが、上手な使い方がこれからの課題ではないだろうかと思います。(TEXT:東 裕子)