本格的に暑い日が増えてきました。夏といえば、家族で海へ、旅行へ、実家へ遊びに……と、さまざまなお出かけの予定がある人も多いと思います。いざ、出発!と乗り込んだ車の中は、灼熱状態になっていることがほとんどでしょう。
熱中症に要注意!
高温多湿な状況で熱が体内にこもり、体内の水分や塩分のバランスが崩れた状態を「熱中症」といいます。メディアなどでも、室内での熱中症の対策が呼びかけられていますが、同じように意外と見落としがちなのが、車内での熱中症対策です。とくに体温調節機能が未熟な乳幼児には注意が必要です。
2012年におこなわれたJAFによる夏の車内温度の検証テストでは、気温35℃の炎天下に駐車した車内の熱中症指数は、窓を閉め切った状態でエンジン停止後、わずか15分で人体にとって危険なレベルにまで達するという結果が出ているそうです。
車内の環境の対策
カーエアコンを入れると運転席はすぐに涼しくなります。しかし、後部座席、しかもチャイルドシートとなると、いつまでも暑かったり、逆に足もとから冷たい風に見舞われていることもあります。後部座席の暑さに注意を払うとともに、ひざ掛けになるタオルなどを用意してあげると安心です。
また、夏の強い日差しは結構つらいものです。車内の日よけ、断熱グッズも利用してみると、だいぶ日差しもやわらぐのではないでしょうか。
子どもの変化にもしっかり注目!
チャイルドシートにぴったり守られている赤ちゃんは、おしっこやうんち以外にも、背中が汗でぐっしょり湿っていたいりと、不快な思いをしていることも。背中にタオルなどを入れてこまめに交換したり、適度に休憩をとってチャイルドシートからおろしてあげることも大切です。
外にいるときのように汗をかいていなくても、水分が足りていないこともあります。水分補給がおろそかにならないように気を付けたいですね。
楽しいはずのお出かけが、つらい思い出にならないように、わが家でも、背中にアイスノンを入れたり、日よけグッズを窓につけたりと対策をしています。熱中症対策をしっかりして、楽しい夏になるといいですね。(TEXT:東 裕子)