子宮頸がんって知ってる?婦人科検診は受けている?

2017/10/20 15:00
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みなさん、子宮がんには2種類あることを知っていますか?子宮頸がんと子宮体がんです。一般的に行われている婦人科検診は子宮頸がん検診です。子宮頸がんは、早期に発見すれば妊孕性(妊娠する力)を残したまま、完治可能ながんです。そのため、スクリーニング検査としての子宮頸がん検診がとても大切になります。それでは、子宮頸がんや検診について、これからかんたんに説明したいと思います。
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子宮頸がん

 

みなさん、子宮がんには2種類あることを知っていますか?子宮頸がんと子宮体がんです。一般的に行われている婦人科検診は子宮頸がん検診です。子宮頸がんは、早期に発見すれば妊孕性(妊娠する力)を残したまま、完治可能ながんです。そのため、スクリーニング検査としての子宮頸がん検診がとても大切になります。それでは、子宮頸がんや検診について、これからかんたんに説明したいと思います。

 

子宮頸がんとは?

子宮の入り口にできる、がんです。子宮の入り口付近に発生することが多いので、普通の婦人科の診察や検診で観察や検査がしやすくもあります。そのため、発見されやすい、がんです。

 

また、発病する前に(前がん病変の段階で)発見が可能なので、予防が可能ながんであり、かつ原因がはっきりと解明された数少ないがんなのです。最近の傾向としては、性交開始年齢の若年化に伴い、20~30歳代の若い女性に急増しています。

 

子宮頸がんの症状って?

初期の子宮頸がんはほとんど自覚症状がありません。しかし、進行してくると、不正出血(月経時以外、性交後、閉経後)が現れてきます。

 

さらに進行すると、悪臭を伴った赤色の帯下(おりもの)や、腹痛・腰痛、下肢のむくみなどの症状も現れることがあります。

 

子宮頸がんの原因:HPVとは?

子宮頸がんはHPV(ヒトパピローマウィルス)というウィルスの持続感染(感染成立後も慢性的にウィルスがとどまること)が原因で引き起こされることが解明されています。このHPVは多くは性交渉で感染します。しかし、感染したからといって、全員が子宮頸がんにはなりません。感染者のごく一部がなるだけです。

 

HPVに感染しても、多くの場合、その人の免疫力によって症状のないうちに体内から排除されます。しかし、HPVが排除されずに感染が長期化(持続感染)すると、一部に子宮頸がんの前がん病変(異形成)から子宮頸がんへと進行することがあります。また、HPVに持続感染して異形成になっても、途中でHPVが消失し、それに伴って異形成も自然に治癒する場合もあります。

 

子宮頸がんの治療は?

子宮頸がんの治療方法は、手術療法、放射線療法、化学療法(抗がん剤治療)の3つを単独、もしくは組み合わせて行います。

 

病気の進行度、腫瘍の大きさ、浸潤の深さ、転移の有無によって決定されます。また、年齢や合併症(持病)の有無も考慮されたうえで決定されます。初期のがんであれば、子宮を温存することで、妊娠の希望を考慮することもできます。

 

子宮頸がん検診ってどうするの?

腟鏡という器具を使って、子宮の入り口である子宮腟部・頸部を確認し、ブラシや綿棒でこすって細胞を集めます。その検体を顕微鏡でがん細胞があるかないか、また、異形成(がんの前病変)があるかどうかをチェックします。これが細胞診検査で、いわゆる「子宮頸がん検診」です。

 

性交渉の経験がない人でも、サイズの小さな腟鏡を使用すれば、それほど痛みもなく、検査可能です。また、施設によって使用するサイズの腟鏡も違ってきますので、もし前回の検診で痛みがひどかった場合は、その旨を検査前に言ってもらうといいと思います。

 

そして検診を受ける際のポイントとしては、なるべくリラックスして、股関節の力を抜くことです。力を入れてしまうと、腟鏡を自分で圧迫する形になり、余計に痛くなってしまうのです。

 

現在、検診の実施により、子宮頸がんによる死亡率は減少しています。20歳以上の女性では、2年に1回、子宮頸がん検診の受診が推奨されています。各自治体より通知が送られてきていると思います。

 

 

子宮頸がんは早期発見すれば、予後がいいがんです。みなさん、ぜひ婦人科検診を積極的に受けてください。そして、月経以外や性行為の際に出血したり、ふだんと違う帯下(おりもの)が増えたり、月経量の増加や期間が長引いたりなど、気になることがあれば、ためらわずに早めに婦人科外来を受診するといいでしょう。


著者:産婦人科医 YUKO

順天堂大学医学部卒業。産婦人科専門医。現在は非常勤医師として妊産婦に向き合うかたわら、ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。趣味はサーフィン。

 


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