友だちとビアバーで生ビール8杯
結婚して1年が経ったころの仕事帰り、夫は仕事後に職場の人と飲みに行くと言っていたので、私も女友だちと気になっていたビアバーに寄って帰ることにしました。
久々に会った友だちと話が弾み、どちらがたくさん飲めるかふざけながらビールを8杯も飲んで、上機嫌でその日は帰宅しました。
ただの二日酔いにしてはおかしい!?
私はもともとお酒が大好きなのですが、泥酔した経験はあまりありません。飲んで帰った日もなんともなかったのです。しかし翌日、気持ちが悪くて目が覚めました。次の日になって気持ち悪くなるのは、代謝が落ちたのかなと軽く考えていた私。
仕事中も気持ち悪さが残ったままで、合間で数時間おきにトイレへ行っては吐いてを繰り返し、変な酔い方だと思っていました。
さらにその夜、気持ち悪いのになぜか冷蔵庫に入っていたチキンナゲットが食べたくなって、1袋丸ごと食べたことを覚えています。
地獄のような気持ち悪さの正体は?
次の日の通勤中、電車に揺られ気持ちが悪くなり過ぎたため、途中下車してトイレへ駆け込みました。そして仕事中には立っていられないほど気持ち悪くなり、なぜか炭酸飲料が飲みたくて仕方がない! 普段ジュースなど飲まないのに、何度もペットボトルの炭酸ジュースを買っては一気に飲み干し、今思い返すと変な行動を繰り返していました。
帰宅中も気持ち悪さが続き、もしやと思って慌てて妊娠検査薬を買って検査すると、すぐに陽性反応が! うれしいの前に、お酒を飲みすぎて胎児に影響を与えたんじゃないかと、顔面蒼白になったことを覚えています。
そのあとすぐ、産婦人科を受診すると妊娠6週でした。先生に相談すると、アルコールが胎児に影響を与えるとすれば、流産になるかもとのこと。そして「今後はアルコールを摂取しないように」と苦笑いで注意されました。
妊娠の基礎知識がまったくなかったので、お酒の飲みすぎと二日酔いが治らない感覚から妊娠に気づいたなど、今思い返すと恥ずかしく思います。結果的に、流産することなく無事に臨月で出産し、現在長男は小学生です。何も問題なく妊娠と出産ができたものの、排卵日や生理についてもっと注意しておくべきだったと思いました。
※妊娠中に母親がアルコールを飲むと、おなかの中の赤ちゃんの体の発育、脳の発達へ深刻な影響を与え、胎児性アルコール症候群の赤ちゃんが生まれる可能性が高まるため、妊娠中の飲酒は避けましょう。アルコールによる胎児の異常は妊娠4週以降すべての期間に起こりうるとされており、妊娠超初期のアルコール摂取は問題ないと考えられています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:小川朝美/女性・会社員兼ライター。2015年男児・2017年男児・2019年女児の育児をしつつ、医療技術職として働くママ。子育て経験談や趣味について執筆するライターとしても活動中。電車大好きな息子たちの健忘禄として鉄道ブログも執筆している。
イラスト:森田家
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています