こんにちは、離乳食インストラクターの中田馨です。夏になると、赤ちゃんの体調で気になることのひとつに「ふだんよりおしっこの量や回数が少ない?」ということがあります。実際、私の保育所でも夏になるとおしっこの量が少なくなる赤ちゃんがいます。今日は、夏の赤ちゃんのおしっこと水分補給について話します。
おしっこは出てる?チェックポイント
おしっこやうんちは、赤ちゃんの体調を伝えてくれる大切なものです。毎日おむつを替えていると、その量や色・においなど、「ふだんと違うかも?」と感じることがあるかもしれません。ふだん、どれくらいの頻度でおむつを替えていますか。2~4時間に1回おしっこが出ていれば大丈夫といわれています。夏はその間隔が長めになりますし、月齢とともに間隔が延びることもあります。
おしっこの量が少なくなる理由
夏は汗となって体内の水分が出ますよね。とくに赤ちゃんは大人よりも汗をかきます。ですので、おのずとおしっこの量が減るのです。長時間おしっこも汗も出ないときは、脱水症状になっていることもあります。赤ちゃんは大人よりも脱水になりやすいといいますので、心配なときは病院へ行きましょう。
お茶を飲むだけじゃない水分補給の方法
まず夏に、赤ちゃんにしてあげたいことは水分補給です。ふだん1回の水分補給は30~50mlが目安です。とくに夏場におしっこの量がいつもより少ないなと感じるなら、いつもよりこまめに水分補給を行いましょう。
たとえば保育所では、活動の前後に水分を与えます。
・プール(沐浴)の前
・プール(沐浴)の後
・外遊びの前
・外遊びの後
・食事の後
・起きたとき
・長い活動中の合間 など
赤ちゃんには水分を与えるタイミングがたくさんあります。 また、食事内容でも水分をとることができます。メニューを和食にするとご飯には水分が含まれています。汁物、煮物にすると水分がとれますね。
ただ、ジュースなど甘い飲み物で水分をとりすぎることは、乳児期も幼児期以降も避けましょう。おっぱいやミルク以外の水分補給の基本は、水(さゆ)や麦茶などです。
水分を飲みすぎるのは大丈夫?
「うちの子、飲みすぎているんだけど大丈夫?」と悩むママもいます。たとえば水分を飲むことで、食欲不振になっているのは問題ですが、食欲もありふだん通りであれば大丈夫です。 大人も子どももいつも以上に水分をとることを心がけ、暑い夏を乗り切りましょう。
保育士で家庭的保育所経営。一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表。関東と関西中心に、離乳食インストラクター養成講座やママ向けに離乳食講義・料理教室を開催中。「かおりの“和の離乳食レシピ”blog」では1500以上の離乳食レシピを掲載中。