妊娠しても仕事を続けたい!とは思っても、不安に感じるのは出産と仕事の両立ですよね。そんなときは、妊婦に与えられた制度を活用して、出産と仕事を上手に両立させましょう!
フレックスタイム制は妊婦の味方
妊娠した女性が今までと変わらず仕事をこなすのは、簡単な事ではありません。特につわりが一番辛い時期とされる妊娠初期には、朝の通勤ラッシュで流産の危険性もあるのです。その為、つわりで体調が悪くてもいつもより早起きして、朝の通勤ラッシュを避ける妊婦も多いようです。また、妊娠初期は吐き気に加えて、だるさや眠気の症状も見られるでしょう。ただでさえつわりで弱った身体を酷使する事は、母体と胎児の健康に良いはずがないのです。 そんな時におすすめしたいのが、企業によって導入しているフレックスタイム制です。一ヶ月の勤務時間を確保できれば、始業時間と退社時間を自由に決められるので妊婦に嬉しい制度として注目されています。この制度を使う事で、無理に早起きしなくても、朝の通勤ラッシュを避ける事ができます。フレックス制度を取り入れていない企業であっても、妊婦である従業員に対して、一定の配慮をする義務があります。医師から指導を受けた妊婦には、勤務時間の変更や軽減といった措置を講じなければならないというのが、事業主に課せられた義務なのです。また、妊娠中に勤務時間を短縮する時短勤務という制度を取り入れている企業も増えています。
上手に制度を利用しよう
ですが、ここで問題になるのが給与の減少です。時短勤務の場合、一ヶ月の固定給から時給を計算して、勤務時間を減らした分の時給を差し引いた給料が支払われます。その為、給料が減少するのはもちろん、残業代が多かった人にとってはかなりの痛手となります。一方、フレックスタイム制では必ず勤務しなければならない時間帯(コアタイム)に仕事をすれば始業時間は個人が自由に決められるので、フルタイムでの勤務が可能です。固定給が確保されるフレックスタイム制こそが、働く妊婦の味方だと言えるでしょう。会社に申請する時は、医師の指導内容を記載した母子手帳のコピーを提出して、上司と相談します。 このように、妊娠しても仕事を続けていきたい、と考えている方は、自分の身体を労りながら上手に制度を利用して、仕事も楽しんでいきましょう。(TEXT:佐藤 真由美)