子どもが1歳を過ぎると、意味のある言葉を少しずつ話し始めますよね。わが家の子どもは、まわりのお友だちと比べると言葉数が少なくて心配でした。個人差があると知っていても子どもの発達は誰しもが気になるものです。今回は、言葉の悩み相談で教えてもらった言葉を引き出すポイントをお伝えします。
どうしても比べてしまう、言葉の発達
わが子が1歳6カ月ごろ、児童館でよく遊ぶお友だちがいました。月齢はほぼ同じなのですが、わが子よりおしゃべりがじょうずです。「車が来た」「車が速い」というふうに言葉を使いまわすことができます。
それに対してわが子は言われることは分かるものの、言葉数が少なくて黙り込んでいます。そんなわが子の姿を見るたび、どうすれば言葉数が増えるのだろうか……と悩みました。
言葉は教えるものではない、引き出すもの
まわりの子に比べてわが子は言葉の発達が遅れている……。私は心配になり、保健センターの言葉の悩み相談に足を運びました。そこで教えてもらって勉強になったのが、「言葉は教えるものではなく、引き出すもの」だということです。
つい「コレは〇〇だよ」と、親は子どもに教えがちになります。もちろん悪いことではないのですが、コミュニケーションのなかで言葉を引き出すポイントがあると言うのです。
言葉を引き出すためには
たとえばわが子がドーナツをおいしそうに食べているとします。そのときにママが「おいしいね」など、声をかけると言葉が耳に入りやすいそうです。子どもの気持ちを分かりやすい言葉で代弁してあげます。
車のことを「ブーブー」と言ってくるのに対して「ブーブーだね、車がきたね」という感じに子どもの言葉を受け入れつつ、正しい言葉を伝えることもポイント。言葉は教えられて覚えるものではないと知りました。
2歳を過ぎるころには、悩んでいたのがウソみたいにおしゃべりがじょうずになりました。なかには定期的に言葉の教室へ通っているお友だちもいます。その子なりのペースで発達していくことを、応援する必要も感じた体験でした。(TEXT:ママライター田中由惟)
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