家庭での家事分担は、夫婦にとってひとつの重要なポイントだと思います。炊飯器すらまともに使えなかったわが家のパパが、今では夕飯づくりのほとんどを担当するようになりました。そこに至ったまでの経緯をお伝えします。
逆に料理しか無理だった!?
わが家のパパは、家事の基本であるそうじ・洗濯・料理のなかでも、そうじと洗濯は壊滅的で、この2つはまったくやろうとはしません。でも、食べることが好きなので、唯一料理だけは「好きなものが食べたい」という気持ちから抵抗が少ないように見えました。
最初のきっかけは、2人目が生まれたことによるお兄ちゃんの赤ちゃん返りにママが付き合うためでしたが、元々の性格が向いていたのか、やり出すと料理にどんどんハマっていきました。
ママの意地もあったけど……
やはりはじめは「ごはんはママが作る」という気持ちが私自身も強く、苦手なりに料理もがんばっていたつもりでした。
しかし、赤ちゃん返りで「ママ~」と大泣きするお兄ちゃんを見て、その意地よりも今は目の前の子どもの欲求を満たしてあげたい気持ちが強くなり、料理はパパに任せることにしました。もちろん食べるときには「お父さんの作ったごはんおいしいね~」と、子どもと会話しながら、パパのやる気アップを狙うことも忘れませんでした。
結果は大成功!
こうしてじょじょにパパが夕飯作りをするようになり、私も仕事後に余裕を持って子どもと遊びながら洗濯物を片付けたりできるなど、物理的にも精神的にもとても効率がよくなりました。
仕事の帰りが遅く夕飯を作れないときは、子どもが寝たあとにゆっくり作り、それが次の日の夕飯のおかずになったりしています。休日には夕方の早い時間から煮込み料理をしたりと、家事としてだけでなくもう趣味のひとつになっているようです。
このような流れを経て、やってほしいことをお願いするのではなく、パパの興味がありそうなことは何かを見極めることが、理想的な夫婦の家事分担への近道だったのかも……と感じています。(TEXT:ママライター小林夏希)