子育て世代の住居費はどのくらいが適正?【住宅ローン編】

2017/11/06 20:00
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家計の大きな割合を占める住居費ですが、適正な範囲を超えて、ほかの支出が厳しくなってしまうことも。子育て世帯の住宅ローンの考え方についてお伝えします。まずは返済額は収入の3割以内を目安に。期間は長くできるだけ長くして月額返済の金額を少なくしましょう。ボーナス時の増額は無理のない範囲で設定しましょう。そして、退職するまでには完済できるように返済計画を立てるといいでしょう。
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家計の大きな割合を占める住居費ですが、適正な範囲を超えて他の支出が厳しくなってしまうこともあります。前回の賃貸編に続き、子育て世帯の住宅ローンの考え方についてお伝えしたいと思います。

 

返済額は収入の3割以内を目安にしましょう

一般的に月額の返済額は家賃と同様、家計の20%~35%程度が適正です。住宅ローンは金融機関の審査もあり、この範囲に収まることがほとんどですが、逆に借入限度まで借りてこの範囲を超えてしまうと、食費や教育費などのほかの支出が厳しくなってしまいます。

 

住宅ローンを利用する場合には、借入額だけでなく月額の返済金額が家計に無理のない範囲か考えるようにしましょう。また、子育て世帯の住宅ローンの考え方として、以下3点を合わせて考えるといいです。

 

①借入期間はできるだけ長くして月額返済の金額を少なくしましょう

「ローンはできるだけ早く返したい!」と考える人も少なくないので、最長35年借り入れができる場合でも、返済期間を短くして20年や25年などのローンを組む人もいます。しかし、期間を短くすると月額返済の金額も大きくなります。お子さんが小さいころはそれでも無理がないのですが、成長するにつれてお子さんにかかる費用が増えると同じ返済額でも家計に厳しくなる可能性が出てきます。

 

そのため、借入期間はできるだけ長くして、月の返済額を抑えながら、お子さんに費用がかからない時期や家計の余裕のある時期に繰上返済を活用して、トータルで無理のない返済をしましょう。

 

なお、繰上返済をしすぎて、教育ローンを利用することは避けてください。2017年10月現在で、フラット35の最低金利は1.36%(融資率9割以下)に対して、国の教育ローン(日本政策金融公庫)1.81%と住宅ローンよりも高くなる傾向にありますので、やむを得ない場合以外は住宅ローンを優先したほうが支払う利息は少なくて済みます。

 


②ボーナス時の増額は無理のない範囲で設定しましょう

月額の返済を抑えたり、借入の総額を増やしたりするために、ボーナス時の返済金額を増やすことができますが、年俸制や公務員などでボーナスが確定されている職種以外の人には、無理のない金額で設定することをおすすめします。

 

たとえば、直近のボーナスが手取りで50万円だったしても、ボーナス時の返済増額も50万円近くに設定することは避けたほうがいいでしょう。ボーナスはお給料と違い最低限が保障されていないことも多く、勤務先の業績などによっては大幅に減らされないとも限りません。

 

また、教育費が増えるにつれ、ボーナスで家計を調整する可能性も出てきます。ボーナスが減ってしまいローンが返済できないといった事態が起きないように、ボーナス時の増額はそもそも利用しないことや利用してもボーナスの半額以内で設定するなど、考えたうえでローンを組みましょう。

 

③退職するまでには完済できるように返済計画を立てましょう

月額の返済を3割以内にして、ボーナス時も無理しない範囲で借りたとしても、退職を迎えるまでには返済が終わらないと老後が大変です。退職時までの貯蓄や退職金などを使っても返済できないと、年金だけでローンを完済することは難しいです。

 

たとえば、35歳の人が35年ローンを組み、繰上返済をまったくしないとすると、70歳まで同じペースで返済する必要があります。70歳まで収入が一定であれば問題ないのですが、現在では長くても65歳までに定年退職を迎える場合がほとんどです。

 

そのためにも返済できる時期には繰上返済を利用し、金利が高い場合には借換えを検討するなど、定期的に住宅ローンの返済状況と今後の返済計画を見直すといいでしょう。借換えについての考え方は、「今年からはじめる家計管理【住宅ローン編】」も参考にしてください。

 


1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等、多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。


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