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授乳あるある! 乳首が切れて痛いときのケア方法は?【助産師に相談】

「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。ママさんたちのリアルな悩みに、助産師さんはどのように答えてくれているのでしょうか。

乳首が痛いママのイメージ

 

「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。ママさんたちのリアルな悩みに、助産師さんはどのように答えてくれているのでしょうか。

 

Q. 授乳で切れてしまった乳首を治す方法が知りたいです

生後8カ月の子を育てていますが、上下の乳歯が生えてきて授乳のときに痛みがあります。見てみたら乳首の下のあたりが下の歯一本分のサイズくらい切れていました。噛みつくクセが少しあるので、そのときの傷だと思うのですが、治る気がしません。ひどい傷ではないけど、授乳するたびに生傷になる感じです。


もともと育児用ミルクを足していたのでしばらく育児用ミルクにしたほうがいいのか、何か治す方法があるか教えてほしいです。初めての子を育てていたときも切れて薬を塗っていたような気もしますが、3人目の子育てで、これくらいのことで受診をするのも億劫です。

 

宮川めぐみ助産師からの回答

お傷ができてしまったのですね……。授乳の時間が憂鬱になりますよね。少し育児用ミルクを飲んでもらって、おっぱいからの授乳はお休みするのもいいと思います。


お家に馬油などがあれば、それを塗ってラップを上から貼ると密閉するように保護されて傷の治りもよくなりますよ。「ピュアレーン」や「ランシノー」を塗って同じように保護するのもいいと思います。少しお休みをするだけでも違うと思いますので、ぜひお試しください。

 


※参照元:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー〈 https://baby-calendar.jp/talk/topic/detail/25060

 

 

授乳で乳首が切れてしまう原因は?

質問者さんのように赤ちゃんの歯が生えてきている場合や、授乳にまだ慣れていないママが体験するトラブルのひとつが、「乳首が切れてしまうこと」です。乳首が切れるまではいかなくとも傷ができてしまうと、授乳のたびに痛んでつらい思いをすることも。乳首が切れてしまう原因はいくつか考えられます。

 

●赤ちゃんが深く乳首を含めていない
赤ちゃんがママの乳首をお口深くまで含めていないと、傷ができてしまいます。正しい姿勢で赤ちゃんを抱っこし、赤ちゃんが大きなお口を開けたタイミングを逃さずに乳首を含ませるようにしましょう。赤ちゃんがおっぱいを吸い始めて痛みがあるようなときは、ママの姿勢や含ませるタイミングを見直してみましょう。また、授乳前に乳首と乳輪のマッサージをして乳首をやわらかくしておくことも大切です。

 

●乳首を赤ちゃんのお口から外すときに負荷がかかっている
赤ちゃんから乳首を外すときに、乳首が引っ張られていると余計な力が加わり、傷ができてしまいます。赤ちゃんの口角からママの小指を入れて、少し圧を抜いてから乳首を外すようにするといいですよ。 

 

●乳頭保護器の使用
扁平乳頭や陥没乳頭などの場合、乳頭保護器を使っておっぱいを飲ませるよう、助産師に指導されることがあるかもしれません。うまくフィットしていないものを使うと、乳首が切れてしまう原因になることがあるので注意が必要です。

 

●赤ちゃんにかまれる
おっぱいが思うように出なかったり、赤ちゃんが大きくなって歯が生える前後など、おっぱいを噛まれて傷ができてしまうことがあります。その際、ママの反応が大きいと、赤ちゃんはママがよろんでいると思ってしまうので、冷静に赤ちゃんに噛んではいけないということを伝えましょう。

 

がまんできる程度の痛みであれば、授乳のときの姿勢や乳首を含ませるときのタイミングを見直して、授乳することが可能です。おっぱいを吸わせるときは、赤ちゃんのくちびるが傷にあたらないような抱っこの仕方を工夫することがポイントです。ふだんよりもおっぱいを吸わせる時間を短くしてもいいと思います。

 

傷のケアはどうすればいい?

乳首に傷ができてしまった場合、なるべくかさぶたができないよう、保湿しながら傷を治していくというのが主流になっています。保湿用のクリームや軟膏、ドレッシング剤を貼るなどの対処法があります。搾った母乳を直接傷に塗ってもいいですよ。

 

傷がある場合は、感染予防にも注意しましょう。放置していると、傷が悪化するばかりでなく、細菌性の乳腺炎に罹るおそれもあります。傷の周りが赤くなってきたり、痛みが強くなってきたり、黄色い浸出液(膿)が出ている場合は、早めに医師に相談しましょう。

 


※引用元:基礎知識(ベビー)「乳首が切れる【授乳中のトラブル】」〈 https://baby-calendar.jp/knowledge/baby/921

 

 

先輩ママたちの乳首ケア&対策

乳首が切れてしまった場合のケア方法はいろいろありますが、宮川助産師の回答にあったベビー用品売り場で買える「ベビー馬油」「ランシノー」という保湿クリームは定番で、実際に使われている率も高いようです。あとは、赤ちゃんに「痛い」ということを伝える方法もあります。

  • 私が使っていた保湿剤は「ランシノー」というクリーム。ワセリンのようなテクスチャーで保湿効果が高く、においはありません。授乳時にはふき取り不要で、何より値段がお手ごろで重宝しました。生後7カ月になり、まだ私は時々おっぱいトラブルが起こります。でも、そんなときは授乳をお休みしてミルクを併用することで乗り切っています。母乳にこだわりすぎず、がんばり過ぎないということも大切だと思います。(ママライター林真由美さん)

赤ちゃんの吸い始めは吸引力が強いため、傷のないほうの乳房から先に飲ませました。また、傷がある部分に赤ちゃんの口角がくる形で飲ませると、授乳時の痛みが和らいだように思います。授乳後は馬油などで保湿ケアをすると、治りが早くなりました。ただ、セルフケアをしても傷が治らない、何度も繰り返すなどのひどい状態のときは、病院へ行って相談することも大切です。(ママライター田中由惟さん)

ランシノーでも馬油でも満足な効果を得られなかったときに、助産師さんに母乳のさまざまな使い方を教わりました。そのひとつが授乳のあとに、残った母乳を乳首に塗るというもの。母乳は赤ちゃんにとっての完全栄養食なだけではなく、抗菌・抗炎症作用があるため、さまざまな炎症を和らげてくれるそうです。実際に、私が試した乳首のケア法ではいちばん効果がありました。(ママライター上原りなさん)

歯が生えてきた息子には、とにかく乳首を噛まれたくないので、授乳のときは上の子にも「シー、でお願いします」と伝え、息子の気が散らないようにしました。それでも噛まれたら、すぐにおっぱいをしまい、「噛んだら痛いんだよ~」と伝え、しばらくはせがまれても授乳せず、5~10分ほどあとにもう一度授乳するということを繰り返しました。そのうち息子も、「噛むとおっぱいもらえない」と分かってきたようで、噛む頻度はずっと減りました。(ママライター里川まちこさん)

授乳するようになると、赤ちゃんにたくさん吸われるため、乳頭が切れてしまいました。そのため、授乳のたびにひどい痛みに悩まされ、少しですが出血するようにもなってしまいました。加えて母乳で蒸れたのか、肌にかゆみも出ました。蒸れないように、頻繁に母乳パットを替え、乳頭以外の部分にクリームを塗って保湿し、乗り切りました。(ママライター石原みどりさん)

 

 

乳首に傷ができてしまったら、まず前述のように何が原因なのかを見直して、さらに授乳時間を短くするなどの工夫をしましょう。それでも痛みが強く、授乳できなければ無理せずケアの時間を持つようにしてください。


本来、授乳とはすごく幸せな時間のはずです。痛みのせいで毎回の授乳が苦痛にならないように、搾乳や育児用ミルクに頼ったりしながらマイペースに続けていきましょう。

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