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幼少期から教育をおこなえばバイリンガルになる?【ママの体験談】

現在モロッコで子育て中のヒロコさん。日本語しかできない娘さんをアラビア語しか通じないプレスクールへ入園させました。この記事では、その後の娘さんの様子を紹介してくれています。

保育士さんと女の子

 

わが家は娘が2歳のときにモロッコへ移住しました。モロッコの言語はアラビア語とフランス語。娘はもちろん、わたし自身も、どちらの言葉も話せないまま移住しました。
 

モロッコでは3歳からプレスクールが始まりますが、権利教育は6歳からなので3歳であれば学校へ入れる必要はありません。しかし、わたしと家にいるだけでは娘は日本語しかできないままになってしまい、権利教育が始まる6歳のときにアラビア語を話せない状態になってしまいます。そのため、日本語しかできない娘をアラビア語しか通じないプレスクールへ入園させました。

 

子どもは覚えるのが早いと言うが…

よく、「子どもは覚えるのが早い」「小さいころから発音に慣れさせておくと発音を難なくできるようになる」という話を聞きます。


現在、プレスクールに通って2年目を迎えている娘ですが、たしかにすでに先生の言葉を理解し、お友だちともアラビア語でコミュニケーションをとっています。発音も、そんな音どうやって出すの?と思うような音も上手に出します

 

語彙力の差は明らか

しかし、日に日にアラビア語が上達している娘ではありますが、明らかにお友だちよりもアラビア語の語彙数が少ない状態です。そのため聞きとれることはできても、アラビア語で大人に状況を説明するということが未だにできずにいます。


先日、プレスクールから持って帰って来る宿題を今までは嬉々としてやっていたのに、「先生の言っていることがわからない!」と言って宿題をするのを嫌がりました。アラビア語をスムーズに使えるようにならないと、すべての教科において落ちこぼれになってしまうことが見えた瞬間でした。

 

継続と親と子ども自身の努力が必要

一方で、親としては日本語もがんばってもらいたいと思ってしまいます。もう少し大きくなって、放課後や休日など、お友だちと過ごす時間が増えれば、どんどんアラビア語が主になっていき、逆に日本語を忘れてしまうでしょう。今、覚えているひらがなもかんたんに忘れてしまうと思います。

 

しかし、アラビア語、フランス語、日本語など、さまざまな言語があることを明確に理解できていない状況では、“ふたつの言語を同時に学ばせるのではなく、あくまでももうひとつの言語は「親しませるために」やる”くらいでないと、幼少期から学ばせたとしても、ふたつの言語どちらとも片言になってしまうように感じています。
実際に言語として使い分けられるようにするためには、理屈が通じるようになってから勉強をしないとダメでしょう。

 


「バイリンガルに育てたい」とは多くの親の願うところではあるかと思いますが、幼少期からやっていたからといって、スムーズにバイリンガルになるとは限らないことを身にしみて感じています。

 


4歳女児の母。旅行雑誌編集デスク、アルバイト情報サイト編集長を経て、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。現在、モロッコ在住。自身の経験からママたちと共有したい情報を発信中。

 

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