みなさんはワンタフトブラシをご存知ですか? じつはこの歯ブラシ、大人はもちろん、子どもの仕上げ磨きにも使える優秀ブラシなんです。今回は、歯科衛生士の私がおすすめするワンタフトブラシの魅力や使い方、選び方を紹介します。
ワンタフトブラシってどんな歯ブラシ?
ワンタフトブラシは部分磨き用の小さな歯ブラシで、通常の歯ブラシと見た目は大きく異なります。毛先はひとかたまりになっていて、筆のような見た目をしています。
毛先が小さいので、通常磨きにくい部分へ簡単にブラシを当てられるのが特徴。歯と歯ぐきの境目・奥歯の奥側・親知らず・歯並びの悪いところなど、磨き残しの起こりやすい部分を磨くのにぴったりなんです。
磨きにくいところにも簡単にブラシが届くワンタフトブラシは、毎日の歯磨きの強い味方となってくれます。歯科医院で歯磨き指導をするときも、ワンタフトブラシをおすすめする機会が多くありました。みなさん「こんな便利なブラシがあったの!」と喜んでくださいましたよ。私自身も、毎日の歯磨きに愛用しています。
子どもの仕上げ磨きにもぴったり!
ママになり、子どもの歯磨きをするようになってから「子どもの歯磨きにワンタフトブラシを使ってみたら便利かも!」と気付きました。早速試してみると、とっても使いやすくて便利だったんです!
ヘッド部分がコンパクトなので子どもの口にもサッと挿入しやすく、嫌がる子どもの歯磨きもおこないやすくなります。また、小さな乳歯にもぴったりと当たるので効率的に歯垢を落とすことができるんです。とくに、前歯の裏側部分はくぼんでいてブラシが当たりにくいところ。ワンタフトブラシは、そんなくぼみにもフィットしてくれます。
ワンタフトブラシの選び方
ワンタフトブラシにもいくつかの種類があります。歯周病患者さん向けのものやインプラント向けのワンタフトブラシは、毛先が柔らかすぎて歯垢をかきとる力が弱いので、子どもの歯磨きには不向きです。逆に毛先がかたすぎるものも、小さな子どもにはおすすめできません。
しっかりと歯垢を除去するには、ブラシの毛のコシも大切。安価すぎるワンタフトブラシは、ブラシの毛のつくりが雑で効率的な歯垢除去ができない場合もあるので、注意が必要です。
私の個人的なおすすめは「オーラルケア」の「プラウト」。コシがある毛で、しっかりと歯垢をかきとってくれて、ハンドルも持ちやすい形状です。歯科医院専品ですが、ネットでも購入できるようです。気になる方は、かかりつけの歯医者さんへ相談してみてくださいね。
子どもの歯磨きがスムーズ・的確におこなえ、ママの強い味方となってくれるワンタフトブラシ。うちの子どもには、歯が生えてくる生後6~7カ月頃から使っていました。ワンタフトブラシは、通常の子ども用歯ブラシと併用して、磨きにくい部分に使用するのがおすすめ。もちろん、ママの歯磨きにもおすすめです! 親子でワンタフトブラシを使って、虫歯・歯周病予防をしてみてはいかがですか?
著者:歯科衛生士・久保田さや
長女(小6)・長男(小1)・次男(2歳)の母。歯科衛生士。育児と仕事を両立しながら衛生士としてキャリアを積む。第3子出産後は、専門知識や子育て経験を中心に記事執筆を行う。
※ご紹介した商品は体験談の中でお子さんに使用しておりますが、種類としては成人用となります。医師や専門家に相談のうえ、乳幼児用や小児用の商品にするなど、お子さまに合った商品を使用することをおすすめします。