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排卵日検査薬を使うベストなタイミングと妊娠成功率を高める方法とは?!

この記事では、排卵日検査薬について専門家監修のもと、解説します。妊娠を望む女性は、まずなんといっても自分の排卵日を把握する必要があります。そんなときに強い味方になってくれるのが、排卵日検査薬(排卵日予測検査薬)です。

排卵日検査薬を見ている女性

 

妊娠を望む女性にとって排卵日を特定することはとても重要です。そこで強い味方になるのが排卵日検査薬。この記事では、排卵日検査薬とはどんな検査薬なのか、検査薬を使うベストなタイミング、また排卵日検査薬で陽性反応が出たときに妊娠成功率を高める方法をお伝えします。

 

排卵日検査薬はどんな検査薬?

妊娠を望む女性は、まず何といっても自分の排卵日を把握する必要があります。排卵日を知る方法はいくつかありますが、いちばんメジャーなものとしては、やはり基礎体温の管理でしょう。しかし、この基礎体温は、起床後すぐに計る必要があることや、睡眠時間や体調などにも左右されやすいため、忙しい女性にとってはなかなか継続して続けられない、という人が多くいます。

 

そんなときに強い味方になってくれるのが、排卵日検査薬(排卵日予測検査薬)です。黄体形成ホルモン(LH)の働きを平たく言うと、「卵巣の中で成熟し、受精に適した状態になった卵子を排卵するよう卵巣に働きかけるホルモン」です。


ただ、このホルモンは人間の体の中(血中、引いては尿中)に常に含まれているため、一定量を越えたときにのみ、検査薬が反応するようになっています。
 

この一定量を超えてLHが一時的に大量に分泌される現象が、「LHサージ」と呼ばれるもので、通常、この現象が発生して黄体形成ホルモンの濃度が最も高くなったときから1~2日のうちに排卵が起こります。

 

つまり、排卵日検査薬とは、正式名称の通り、排卵日を”予測”するための検査薬であり、排卵そのものではなく、LHサージを検出するものであるのです。そして、基礎体温の管理を前提として、この排卵日検査薬を補助として使用することで、より妊娠の可能性を高めることができるのです。

 

排卵日検査薬を使うベストなタイミングは?

先に触れた通り、黄体形成ホルモンは、人間の体の中に常に存在するホルモンであり、そもそも排卵日検査薬は、LHサージが起きたかを検査するものです。
 

そのため、排卵日検査薬は、LHサージが起きたと判別できる濃度・閾値が一定の範囲のとき(20mIU/mLから50mIU/mLの範囲内)にのみ陽性反応を示すようになっています。ですから、排卵日検査薬を使うベストなタイミングというと、「排卵日の数日前から複数日」であると言えます。

 

もし、基礎体温を日常的に管理しており、かつ生理周期が比較的安定している人であるならば、自分の生理周期を換算し、「次の生理開始予定日の17日前から」使うと、より確実にLHサージが起きる日が分かります。


対して、基礎体温を管理していない人や、管理をしていても生理周期が不安定な人は、最近の生理周期2~3回分を目安として「いちばん短かった周期に合わせて次回生理開始予定日を決めてその17日前から」検査薬を使うといいでしょう。

 

 

検査薬の使い方はかんたんです。

 

検査薬の採尿部に、決められた秒数尿を直接かけるか、乾いた綺麗な容器に尿を取り、採尿部を浸す方法があります。


1日に1回、もしくは2回(朝・夕など)検査する場合がありますが、毎日同じ時間帯の尿を使い、検査をするようにしましょう。その後、平らな場所に検査薬を置き、決められた時間だけ静かに置いておいて、判定を待ちます。

 

採尿部に尿をかける・浸す時間や、判定時間は検査薬により異なりますので、購入時の説明や、検査薬についている説明書をしっかり読んで適した使い方をしましょう。

 

検査薬が陽性。妊娠の成功率を高めるには?

検査薬が陽性反応を示したら、それは体内でLHサージが起き、排卵が数日中に起きることを示しますが、陽性反応が出たその日から数日間に渡って性交することで、より妊娠の成功率を高めることができます。

 

これは何故かというと、男性側の精子、そして女性側の卵子それぞれの寿命と、受精に適している時間の違いがあるからです。

 

一般的に、精子の卵管内での寿命は48~72時間程であるのに対し、卵子の寿命は8~12時間程度、しかも妊娠確率が最も高いのは排卵2日前といわれています。


ですから、「LHサージが起きたことが確認できたその日から、3~4日の間」連続して性交すれば、それだけ受精の可能性が高くなるのです。


しかし、夫婦の間に子どもが欲しい、そう考えるのは愛情あってのことのはずなのに、その子どもを得るためだけに夫婦生活をおこなう、それがそれぞれのストレスになってしまうことがままあります。

 

妊娠のためだけの義務的な夫婦生活にならないよう、パートナーとの愛情を深める行為があってこそ、妊娠という結果が出る、という意識にお互いがなれるよう、じゅうぶんコミュニケーションを取ることを忘れないようにしましょう。


医療短期大学専攻科卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。

 

※参考:ベビーカレンダー「排卵日検査薬を使うタイミングはいつ?購入方法や使い方、陽性になる条件について」〈 https://baby-calendar.jp/knowledge/prepregnancy/963 〉

 

 

体験談

  • 基礎体温表を見る限り、高温期と低温期の二相性が確認できたので、すぐに妊娠できるだろうと思っていました。ところがなかなか妊娠しなくて不安に……。私は生理開始後から約14日目に体温ががくんと下がる日がありました。体温が下がる日あたりに排卵することが多いと聞いたことがあったため、14日が排卵日だと思っていました。ところが半年、一年が経過しても妊娠しません。排卵日が間違っているのだろうか?と思うようになりました。そこで排卵日を調べる「排卵検査薬」を購入することにしました。生理開始日から14日目に試してみることに。すると「陰性」でした。「えっ?排卵日じゃなかったの?」とおどろいたことを覚えています。翌日、翌々日も陰性です。私は排卵日を勘違いしていたことに気付きました。結局、陽性を確認できたのは、17日目。それは、基礎体温が高温期に向かって上がり始める時期でした。その後、タイミングをとる日をうしろにずらした途端に妊娠しました。排卵日の勘違いだけが妊娠できなかった理由とも言いきれませんが、自分の排卵日を知っておくことも大切だと思いました。そして、排卵をするタイミングは人それぞれだということ。排卵は、基礎体温ががくんと下がった日を中心として、低温相から高温相に移る数日の間に起こっていて、基礎体温だけでは、排卵日を特定することは難しいそうです。基礎体温表をつけるだけでなく、排卵検査薬や婦人科で排卵するタイミングを診てもらうことも大切だなと思いました。(田中由惟さん)

  • 体力がある20代に子供を産みたかったのですが、基礎体温を付けてみても排卵検査薬を使ってみても授かる事ができず婦人科を受診しました。私も夫も何の問題もありませんでしたが、卵管造影検査後のタイミング指導で妊娠に至りました。詰まりが取れて妊娠しやすくなると聞いていたときは嘘かと思いましたが、無事妊娠に至りました。病院で検査すると原因があるのかや実際に排卵しているかどうかとかが分かるので行って良かったと思っています。(コリラックマ♪さん)

 

いかがでしたか。排卵日検査薬を基礎体温の記録と合わせて正しく活用して妊娠成功率を高めたいですね。ただし、あくまでも検査薬は補助的なものですし、活用していても赤ちゃんを授からないケースもあります。気になることがある場合は早めに婦人科を受診するようにしましょう。

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