成長曲線にギリギリ入らない小さめだった娘は、食も細く、よく熱を出していました。食事もほとんど食べず、授乳メインだった娘が1歳10カ月ごろ、手足口病にかかり、まったく何も口にできず入院したときの体験談です。
授乳メインの小さめな次女
あまり食に興味がなく、小さかった次女はおっぱいが大好きでした。気がつくとおっぱいに向かってきて、1日30回以上授乳することもありましたが、ごはんを嫌がって食べないため、欲しがるままに与えていました。成長曲線でも帯の中に届かず、ずっと下を辿っていたため、「大丈夫かな」と少し心配もありました。
さらに長女が幼稚園に入園してからは、流行りの病気や風邪に感染することが増え、長女が体調を崩しては次女にうつることもしばしば……。小さい次女はすぐぐったりしてしまうため、何度も病院へ点滴をしてもらいに通ったものです。
手足口病で入院?!
そんな次女が1歳10カ月のとき、長女が手足口病になったのちに次女へ感染しました。相変わらず授乳メインだった次女は、熱も高く、手足口病の口内炎の痛みで食事も水分も摂ることができません。大好きなおっぱいですら拒否し、一日中泣き続けていました。前日夜からおしっこが出ず、様子を見ていましたが、夕方になっても出ないため病院に連れていくと「脱水症状を起こしているので入院しましょう」と言われました。点滴をしながらも、おっぱいが欲しいと泣き叫ぶ娘。与えても一瞬口に咥えると痛い痛いとさらに泣き、とてもかわいそうでした。
入院中の経過と退院後
手足口病で入院する子は年に2~3人くらい、とお医者さんに言われました。長女も毎年のようになる手足口病。まさか入院になるとは……と驚きました。次女はもともと食に関心の少ない子だったので、脱水になってしまったようです。
その後は、24時間点滴で熱も下がり2~3日たつと口内の痛みもだいぶ落ち着いたのか、元気になっていきました。ところが、相変わらず口から物を入れてはいませんでした。心配していましたが、5日目にやっと水分を摂取することができ、無事退院です。退院してからも夜は思い出したように泣く日があり、小さいながらもダメージを受けていたんだなと申し訳ない気持ちになりました。
長女もよく手足口病に感染していたため、慣れもあってあまり大事には考えていなかった私。水分が摂れなくなった時点で早く病院に連れて行っておけば、点滴だけで入院にまではならなかったのかな、と後悔が残っています。子どもはそれぞれ体力や免疫力が違うため、長女は大丈夫だったから次女も大丈夫! は通用しないのだなと改めて感じました。
著者:金本ゆきこ
4歳と2歳の姉妹の母。学生結婚をし、出産後に専業主婦を経験。育児を満喫しながら、新たな働き方のできるライターへ転向。自身の経験をもとに記事を執筆している。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。