こんにちは。保育士の中田 馨です。赤ちゃんとの生活が始まると、これまでの夫婦2人だけの生活ががらりと変わります。特に寝返りやハイハイができるようになり、活発に動き始めると、部屋の環境を変えなければならなくなります。今日は、赤ちゃん目線の部屋づくりのポイントをおさらいしましょう。
部屋全体のチェックポイント
まずは部屋全体を見てみましょう。赤ちゃんが危険な目に合わないように、上からと下からの確認が必要になります。
1. 物が落ちる危険がないか
赤ちゃんが遊んでいる場所に、上から落ちてきそうな物はないかを確認しましょう。
2. 整理整頓がされているか
部屋の整理整頓を普段から心がけることは大切です。衛生面だけでなく安全面においても片付いていることは大前提。赤ちゃんに触れられたくないものや危ないものは、扉や引き出し付きの棚などにしまいましょう。
部屋に置いている物に関するチェックポイント
赤ちゃんは口に物を入れて、それが何かを確かめます。そのため、日常的に大人が使っている物でも、赤ちゃんが口に入れると危険な物もあります。赤ちゃんにとって気を付けたい物には以下などがあります。
1. 小さい物
部屋の中に小さく飲み込みやすい物はないか、赤ちゃん目線で見てみましょう。きょうだいがいると、小さなパーツのおもちゃがあることも。赤ちゃんが遊ぶ空間と、きょうだいが遊ぶ空間を分けるなどの工夫が必要です。直径3.9cm以下の物は、赤ちゃんのいる部屋に置くのを避けたほうが安心です。
2. 先がとがった物
先がとがった物はないか、見てみましょう。たとえばペン類、はさみ、体温計、耳かきなどなど。これらは赤ちゃんが口に入れると危険です。
3. インクが落ちやすい物、溶けやすい物
新聞紙や広告などは、口に入れて濡れたりすると色が落ちます。インクは大量に飲まなければ問題ないと言われていますが、赤ちゃんのことを思うとなるべく舐めさせないほうが安心ですね。新聞紙やティッシュペーパーなど、溶けやすい紙も舐めて飲み込んでしまわないように注意しましょう。
4. 食べ物
プチトマト、ピーナッツ、飴、氷など、赤ちゃんが口に入れ、窒息の恐れのあるものは手の届かないところに置いて、赤ちゃんが食べないように気をつけましょう。大人が食べているときは特に注意が必要です。
5. その他
よくあるのが、タバコやお酒、お金の誤飲。害虫駆除の薬やコンセント、ゴミ箱の置き場なども見直したいですね。赤ちゃんの手の届くところに赤ちゃんが口にして困る物は置かないようにしましょう。
大型のおもちゃやベビー用品の点検も!
赤ちゃん用の大型のおもちゃやベビー用品があると思います。おもちゃの点検もしてみましょう。
ネジがゆるんでいないかをチェック
おもちゃや椅子や柵、ベビーベッドなどのネジがゆるんでいないか定期的に点検しましょう。赤ちゃんの安全のためにおいている物でも、その物自体が安全でないと事故の元になってしまいます。
安定したところに置かれているか
おもちゃやベビー用品は、安定しているところに置いて使いましょう。
赤ちゃんが動けるようになったら、一度赤ちゃんの目の位置に合わせてしゃがみ、リビングを見渡してみましょう。赤ちゃん目線にすることで見えてくるものがありますよ。