排卵日とは?排卵日を予測する方法はいくつか組み合わせるのが理想的!?

2018/09/15 19:00
23
この記事では、排卵日について専門家監修のもと、解説します。妊娠を望んでいる場合はできるだけ正確な排卵日の特定が重要です。そこで、排卵期を知るためにさまざまな方法が用いられています。
カテゴリ│
医療
中カテゴリ:
妊活
不妊治療

基礎体温記録票のイメージ

 

排卵日を知ることは妊活をするうえでとても大切なことです。排卵日は生理周期と深い関係にあるため、まずは基礎体温をつけて生理周期を把握する必要があります。今回は、排卵が起こる仕組みから、排卵日を知るための具体的な方法まで詳しく紹介していきます。

 

排卵日とは?

排卵日とは、卵巣から卵子が飛び出してくる日のことをいいます。

 

女性の体には卵巣が左右に1つずつありますが、胎児期に卵子のもととなる原始卵胞が卵巣内でつくられます。胎児期につくられる原始卵胞は約600万~700万個で、生まれた後、新たに原始卵胞がつくられることはありません。

 

生まれた段階で、原子卵胞は約100万~200万個に減少してしまいます。そして、思春期には約20~30万個になります。

 

その後、残った原子卵胞は、生理周期に合わせて約3~30個ずつが卵巣の中で成長していきますが、そのうちの1個だけが成熟して、排卵されます。おおまかにいうと、一生に排卵される卵子の数は約400~500個といわれています。

 

排卵日と生理周期の関係

生理周期は主に、卵胞期、排卵期、黄体期の3つに分かれています。

 

卵胞期:生理開始~排卵直前まで(約14日間)

卵胞期は、卵巣の中で原子卵胞が成長を始める時期です。卵胞刺激ホルモン(FSH)により、卵胞の成長に必要なホルモンである卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌量が増え、直径0.03mmほどだった卵胞が直径18~22mmにまで成長していきます。一方、子宮は受精卵の着床に備えて子宮内膜が厚くなっていきます。


卵胞が発育し、卵胞ホルモン(エストロゲン)が一定の濃度を超えると、LHサージが引き起こされ、排卵につながっていきます。

 

排卵期:排卵の5日前後

LHサージが起きると、黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が増加し、排卵が促されます。卵巣を飛び出した卵子は、卵管の先にある卵管采(らんかんさい)とよばれる器官に取り込まれ、卵管にたどりつきます。排卵前後の5日間程度を排卵期とよんでいます。しかし、排卵された卵子が卵管で生き残れる期間は24時間程度しかありません。

 

黄体期:排卵期~生理直前まで(約14日間)

排卵後の卵胞は黄体に変化していきます。黄体は、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)を分泌し、黄体ホルモン(プロゲステロン)によって子宮の内膜は厚さを維持したまま柔らかくなっていきます。

 

この後、受精卵が子宮内膜に着床すれば妊娠成立となり、着床しなかった場合は子宮内膜が剥がれおちて生理(月経)となります。この卵胞期~黄体期のサイクルを繰り返しているのが生理周期です。

 

排卵期を知る方法

排卵期は生理周期の中でも約5日間と短い期間ですが、排卵後の卵子の寿命も24時間と短くなっています。そのため、妊娠を望んでいる場合はできるだけ正確な排卵日の特定が重要です。そこで、排卵期を知るためにさまざまな方法が用いられています。

 

生理予定日から計算する 

生理は、排卵が起こってから約14日で起こります。これは生理不順の人でも変わりません。つまり、生理からさかのぼって14日前に排卵が起こっているということを示しています。この仕組みから、排卵日を「生理予定日-14日」という計算方法で求めることが可能です。

 

ただ、生理不順の人の場合は生理予定日を把握することが難しくなっています。さらに、毎月の体調や環境の変化によって生理周期が変動することもあるため、正確に排卵日を特定することが難しいというデメリットもあります。

 

基礎体温から予測する

基礎体温とは、人が最も安静にしているときの体温のことをいいます。朝起きてすぐ、体を動かす前に婦人体温計を舌の下に入れて体温を測ることで、1日のうちで最も安定した体温を測ることができます。基礎体温は、分泌される卵胞ホルモン(エストロゲン)、黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌量によって変動するため、これに応じた生理周期を把握することが可能です。

 

・低温相(低温期):生理~排卵前後
・高温相(高温期):排卵後~生理直前

 

排卵が起こった後に分泌量が増える黄体ホルモン(プロゲステロン)は黄体相に入り、体温を上昇させる作用があります。低温相である卵胞期では体温の上昇はないことから、高温相に変わるタイミング(境目)で排卵が起こっているということが分かります。

 

また、基礎体温をつけていると、低温相から高温相に移行する境目でガクっと一時的に体温が下がる日があります。これは、排卵日の前後で起こる特徴です。この仕組みを利用して、排卵日を予測する方法が基礎体温法です。

 

しかし、卵胞の発育がうまくいっていない場合やホルモンの分泌に異常がある場合、無排卵周期性(無排卵月経)の場合は基礎体温をつけていても、低温相と高温相の境目がわからない場合もあります。ただ、基礎体温は排卵日を特定するだけではなく、生理周期の把握や体調の変化、不妊の原因などを把握するためにも必要になってくるため、妊娠を考えている人は基礎体温の記録をしておくことをおすすめします。

 

排卵日検査薬を使って排卵日を特定する

排卵日検査薬とは、尿中に含まれている黄体形成ホルモン(LH)の濃度を測定することで排卵日を予測するものです。さまざまなメーカーのものが販売されていますが、見た目は妊娠検査薬に似ておりドラッグストアなどで購入することができます。

 

黄体形成ホルモン(LH)は、排卵の直前に急激に分泌量が増えることから、排卵日特定の指標となっていますが、陽性が出たからといってすぐに排卵が起こるというわけではありません。一般的には、陽性反応がみられて24~48時間後に排卵が起こるといわれています。

 

超音波検査によってより正確な排卵日を予測する

超音波検査で排卵日を予測する方法は、不妊治療の第1ステップとなっているタイミング療法でもおこなわれています。

 

超音波検査では卵胞の大きさが分かるため、成長過程によって排卵日をより正確に予測することが可能です。ただ、一般的には18~22mmのタイミングを排卵日と予測しますが、中にはこれよりも小さい段階で排卵がある場合もあります。

 

そのため、必ずしも正確に排卵日を特定できるというわけではありません。ただ、ほかの方法にくらべると高い精度の排卵日予測法となっています。その一方で、受診しないと検査ができないというデメリットもあります。

 

排卵日の体調の変化と症状

生理期間中の腹痛や頭痛などの体調の変化は、生理のある女性なら一度は必ず経験しているといわれています。これは、女性ホルモンの分泌量が変化したり、子宮内膜が剥がれ落ちたりする時の刺激が影響して引き起こされる症状です。このような体調の変化が排卵期の前後にも起こることがあります。


個人差がありますが、よくみられる症状としてはおなかや腰の痛みがあります。これは、排卵痛とよばれ、卵巣が大きく膨らむことで、卵巣の腫れに似た症状が出ることや卵巣から卵子が飛び出ることによって生じ、場合によっては卵巣に傷がついて出血する場合もあります。

 

ほかにも、排卵期を境目に黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌量が増えることで、黄体ホルモンの持つ睡眠作用が影響して、眠気やだるさといった症状が出る人もいます。

 

体の不調だけではなく、おりものにも変化がみられます。特に排卵日の2~3日前はおりものの量が増えるのが特徴です。排卵日前は大量の水っぽいおりものや、卵白のようなドロっとした状態のおりものに変化します。おりもの変化も、排卵日を予測する目安になっています。

 

まとめ

妊娠するには、排卵が正常におこなわれていることが必要です。そのうえで、妊娠しやすいタイミングを見つけるため、排卵日の予測が重要になってきます。

 

排卵日予測には、生理予定日から計算して予測する方法、基礎体温法、排卵日検査薬を使う方法、超音波検査で予測する方法があります。ひとつの方法で予測するよりも、いくつかを組み合わせて使うことでより排卵日の目安をつけやすくなるため、自分に合っている方法から試してみましょう。

 


監修者:Yuko

看護大学卒業後、大学附属病院産婦人科病棟にて助産師として勤務、私立大学看護学部実習助手、市役所臨時職員を経てベビーカレンダーの記事執筆・監修に携わる。現在一児の子育て中。


この記事にコメントする

残り2,000文字

この記事にいいね!しよう

いいね!
23

現在ログインしていません。

医療の新着記事

はじめての方へ

赤ちゃんの笑顔でいっぱいの毎日を。『ベビーカレンダー』は、赤ちゃんが毎日を笑顔で過ごせるような情報をお届けする、妊娠・出産・育児の情報サイトです。日めくりカレンダーを毎日めくるように、『ベビーカレンダー』を、ぜひ毎日ご活用ください。