11児の母でもある助産師が教えます!トイレトレーニングは必要?

2018/10/26 20:00
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この記事では、11児の母でもある助産師、助産院ばぶばぶのHISAKOさんがトイレトレーニングについてお話ししています。トイレでおしっこができるようになるには、膀胱におしっこが溜まっている感覚があること、ギリギリまで溜まっておしっこが出る瞬間を感知する力が伴うことです。
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トイレトレーニング

 

こんにちは、助産院ばぶばぶのHISAKOです。2歳ごろからママたちの悩みの1つでもあるトイレトレーニング。確かに、周りのお友だちがおむつがはずれたと聞くと羨ましい気持ちになることもあるかと思います。でも今日は、そもそもトイレトレーニングをする必要があるのかということについてお話ししします。

 

トイレトレーニングは必要なのか

子どもの発達段階は一律ではありません。早い子なら2歳半ぐらいでトイレで排泄できる発達段階になるでしょう。その一方で、3歳すぎてもその段階ではない子だってたくさんいます。発達のスピードには個人差があるので、まだ能力が伴わないのにいくら焦って訓練したところで進むものも進みません。失敗してはため息をつかれ、怒られて子どもの人格形成に支障をきたすような無意味なトレーニングに、どのような前向きな意義と効果があるのかと私は思ってしまいます。

 

トレパンではトレーニングできない?

トレーニングパンツは、おしっこが出ると幾重もの布の層が外に水分を漏らず、肌に触れている面だけがビシャビシャになって、「濡れて気持ち悪い」ことを子どもに自覚させる目的で存在します。

 

おしっこの自覚は、「冷たい」「気持ち悪い」で、育つものではありません。トイレでできるようになるには、膀胱におしっこが溜まっている感覚があること、ギリギリまで溜まって、おしっこが出る瞬間を感知する力が伴うこと。この2つの条件が揃ってこそです。つまり「濡れて気持ち悪い」まで気づかない時点で、トレーニングには早すぎるってことです。


濡れて気持ち悪い=排泄の自立ではない

発達段階が進めば紙おむつをしていてもおしっこが出る瞬間(または出た直後)を感知してちゃんと教えてくれます。
 

紙おむつは「◯時間吸収」「おしっこが出てもおしりサラサラ」を謳い文句にしていて、サラサラで気持ち悪くないからおむつがはずれにくく、「気持ち悪い」を体験する布おむつのほうが早くパンツに移行できるという説もよく聞きますよね。


それはおそらく「濡れて気持ち悪い」を子どもに自覚させることが排泄の自立を促すという考え方が根底にあるからです。「濡れて気持ち悪い」→ 排泄の自立ではなくて、「膀胱に溜まってる、おしっこが出そう(出た)」→ 排泄の自立。発達段階が達していないと、濡れても気持ち悪くはないのです。布であれ、紙であれ、関係ありません。濡れる感覚で排泄の発達が促されるわけじゃないからこそ、待っていれば、はずれるときはサクっとはずれます。

 

おむつがはずれた子が自立した子ではない

数時間ごとにトイレに誘導する、というやり方もありますが、これは膀胱におしっこが溜まってる感覚が育ちません。「溜まって→出す」このプロセスが大事なのです。子どもの感覚を無視して時間を決め、トイレに誘導したらチョロっと出るかもしれないし、トイレに行って便器に座るという習慣はつくかもしれません。でも、たいして出したくもないおしっこを無理に出させるという行為は、排泄の自立(脳の発達)を遅らせる行為だと私は思います。

 

子どもが「トイレ行きたい!」「パンツはきたい!」という意思表示もしていないのに、親が望む「おむつはずしの時期が来たから」という理由で、時間を決めトイレに誘導するのは、ひとりで脱ぐ能力のない子に自分でやりなさいと言ったり、自分で食べられない子のお世話をしないのと同じことです。

 

 

おむつをはずすことは、しごきに耐える修行ではありません。鍛練でもないし、親の責任でもなければ、親の問題でもありません。そもそも早期におむつがはずれることを、〝自立した子〟として評価対象ととらえる時点で、何かがズレているかもしれませんね。


総合病院小児科・産婦人科・NICU病棟勤務を経て、地域での助産師活動・出張専門助産院を開業。2006年には来院ケアも可能な「助産院ばぶばぶ」をオープン。2016年に11人目を出産し、ママたちに元気と勇気をおすそ分けすべく母乳育児支援や講演活動、書籍出版など多岐にわたって活動中。


  • うちの保育園の先生に伝えて欲しいくらいです❗

    うちの娘は2月生まれ。今、一歳8ヶ月です。
    早生まれだからっていう訳ではないけど、わりとマイペースでゆっくりな性格です。

    保育園では、服の着脱衣、靴下を履く、スプーン等で自分で食べる、トイトレ等々、いろいろとチャレンジしてイタダイテいますが、本文にもあるように、成長はそれぞれ違いがあって当たり前。。。のはずが、お迎えに行くと「今日も昼食は完食できませんでした」や「まだスプーンが使えない」とか、「今日も付きっきりで食べさせた」とか、連絡帳には「自分で出来る事を増やして下さい❗」と書かれ、聞けば先生は「周りの子はみんな出来てる」と言われますが、ママ友に聞いたら「まだそんな出来ないよぉ~」と励まし合ったりで。

    やっぱり言われると「自分の子供だけ。。。」と思い悩みます。私がダメなのかと頭が痛いです。
    それぞれ子供に合ったように進めて頂きたいなぁと感じる毎日です。

    2018/10/28 00:18
  • 目からウロコな考え方でした。
    うちの子はもう少しで3歳ですが、やっとおしっこの感覚がわかる段階になったようで、ほぼトイレでおしっこができるようになりました。
    これまで実母は「あなたのときは2歳くらいには外れたのだから、はやく外さないと!」と焦らせてきたり、子供に対して「まだオムツなのー?おかしいねー」などとばかにしていました。
    ゆっくりやっていこうと思っていても、実母に言われるとなんだか焦ってしまい、何度もトイトレにチャレンジしては失敗し、オムツに戻したりしていました。実母とぶつかるのもウンザリしてしまい、距離を取っていました。
    それが、何となくまた始めてみようかなと思った時には、子供はすんなりおしっこ出る!というのを教えてくれるようになっていました。悩んで焦ってイライラしていたのは何だったのだろうと思うくらいです。これが発達段階になる、ということなのですね。
    このような記事、私の親世代にも読んでほしいです。

    2018/11/19 20:33

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