こんにちは、離乳食インストラクターの中田馨です。お弁当を持って家族で出かけることが増える時期でもありますね。今回は、お出かけ時の離乳食で気をつけるポイントを紹介します。
食中毒予防3原則
厚生労働省が掲げている食中毒を予防するための3原則。それは、「つけない・増やさない・やっつける」です。
菌を「つけない」
手にはさまざまな菌がついています。清潔な手で調理することが原則です。また、清潔な調理器具、食器も用意しましょう。
菌を「増やさない」
低温で保存することが大切です。厚生労働省によると、菌は10℃以下で繁殖のスピードが遅くなり、マイナス15℃以下で増殖が停止するとのこと。つまり、弁当も10℃以下に保存することが望ましいです。
菌を「やっつける」
加熱することが大切です。食べ物の場合、集団給食では中心部が75℃で1分間以上(ノロウイルス汚染のおそれのある食品の場合は85~90℃で90秒間以上)または同等以上まで加熱することが原則とされています。しっかりと加熱したものを、お弁当に入れるようにしましょう。
お出かけ時に離乳食を持っていくときの約束
・お弁当は当日作る
・完全に冷えてからフタを閉める
・保冷剤と共に保冷バックに入れる
・なるべく早くに食べる
・残った離乳食を再度食べさせない
以上、5つのポイントを心がけてください。
食中毒が心配なとき
もちろんベビーフードに頼ってもOKです。ベビーフードも、残ったものを再度食べさせることはやめるようにしましょう。また、5~6カ月ごろ(離乳食初期)や7~8カ月ごろ(離乳食中期)の場合は、離乳食をやめておき、おっぱいやミルクにしても大丈夫です。 赤ちゃんも一緒にお出かけできるこの季節を満喫してくださいね!
保育士で家庭的保育所経営。一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表。関東と関西中心に、離乳食インストラクター養成講座やママ向けに離乳食講義・料理教室を開催中。「かおりの“和の離乳食レシピ”blog」では1500以上の離乳食レシピを掲載中。