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ママから質問の多い「ミルクの悩み」について保育士が答えます!

この記事では、保育士の中田馨さんがミルク育児ついてお話ししています。ゲップや哺乳瓶の消毒はいつまでしたらいいか、ミルクの量は規定以上飲ませてもいいのか? 飲み切らないで寝てしまったらどうしたらいいのかなどについてお答えします。

ミルクを飲む赤ちゃん

 

こんにちは、保育士の中田馨です。母乳が足りないときや出ないとき、仕事復帰をするときなどに出番がやってくるのが粉ミルクですね。私自身2人の子どもがいますが、2人とも産後1カ月足らずで仕事に復帰して祖父母に預けたため、粉ミルクは必需品でした。

 

保育園のママから相談受けることに粉ミルクに関することも多いです。今日は、そんな粉ミルクのよくある質問に答えます。

 

【Q1】ゲップはいつまでさせるの?

ミルクのゲップはいつまでさせればいいでしょうか? 目安は2つあります。

 

1つ目は、赤ちゃんが自分でゲップができるようになったら。2つ目は、授乳後に背中をトントンしてもゲップがあまりでなくなったらになります。だいたい生後5カ月ごろになると、おすわりも上手になりゲップをさせなくても自分でできるようになってきますよ。

 

【Q2】哺乳瓶はいつまで消毒すればいい?

毎日の哺乳瓶の消毒はいつまでした方がいいのかも気になるところです。一般的に、赤ちゃんが手に持ったおもちゃなどを口に入れ始める時期になったら、哺乳瓶の消毒をしなくてもよいといわれるようになります。

 

毎日の消毒がなくなってからも、赤ちゃんが体調不良のときや風邪が流行っているときなど、定期的なお手入れとして消毒をおこなうといいと思います。

 

【Q3】規定量を超えて飲みたがるけど飲ませてもいい?

「赤ちゃんが粉ミルクのメーカーの規定量以上に欲しがるときには、飲みたいだけ飲ませてもいいでしょうか?」という質問をよく受けます。赤ちゃんの食欲があることはとてもいいことですね。赤ちゃんによって体格も食欲も違いますので、多少の多い少ないはあるかと思いますが、できる限り規定量の前後にとどめましょう。

 

体重が増えすぎている場合は、飲みすぎかもしれません。赤ちゃんが「足りない!」と言っているときのチェックポイントは、哺乳瓶の乳首の穴からミルクが出すぎていないか、ということ。少し吸ったら簡単に出る乳首だと、あっという間になくなります。乳首の見直しをしてみましょう。

 

離乳食が始まっている場合は、離乳食の量の見直しもしてみてくださいね。それでも欲しがる場合は、赤ちゃんの意識を別に向けたりスキンシップをおこなってください。「まだ欲しかったね。次また飲もうね」といって抱っこで外を見たり、おもちゃで遊んだりしてみましょう。

 

【Q4】規定量を飲み切らずに寝てしまいます!

頑張って飲んでいるけれど、規定量を飲み切らず、途中で寝てしまう赤ちゃんもいます。ほっぺたをツンツンつついて刺激しても、2〜3回吸ってまたグーグー寝てしまいます。もっと飲んで大きくなってほしいと思いますよね。

 

もしミルクの途中で寝てしまったら、寝ることを優先してあげましょう。そして、体重は増えているかをチェックします。順調に増えている場合は様子を見ましょう。月齢にもよりますが、生後3カ月以降は特に次のミルクまで3~4時間は開けるようにします。

 

粉ミルクは栄養が調整され、消化に時間がかかるので、欲しがるときに与えてもOKな母乳とは少し違うと考えてくださいね。赤ちゃんが飲むのに疲れて飲まなくなってしまう場合は、少しでも寝ないように少しでも飲んでくれるように「おいしいね」などと話しかけてみましょう。その積み重ねで徐々に量も増えてきます。

 

【Q5】途中で集中力がなくなるのか遊び始めます

最初は勢いよく飲んでいたのに、途中から乳首を舌でレロレロして遊び始めて飲まなくなった場合はどうすればいいのでしょうか? 意外と多くの赤ちゃんに当てはまるのが「ミルクが冷めてしまったから」という理由。一旦授乳を休憩し、ボウルに熱湯を入れて哺乳瓶をつけ、ひと肌まで再度温めなおします。そして授乳を再チャレンジ!

 

そうすることで、ゴクゴク飲み始める子が多いです。赤ちゃんの舌の感覚は大人が思っている以上に敏感なんですね。

 

【Q6】哺乳瓶を嫌がります!

母乳で育ってきた赤ちゃんの多くは、最初ママの乳首とは違う哺乳瓶の乳首の感触を嫌がります。どうすればいいかというと、何度も何度もチャレンジして慣れてもらうしかありません。

 

保育所の場合、そばにママがいないので、赤ちゃんもあきらめて飲んでくれるようになります。もし、保育所に行かれる場合は、お家での練習は無理強いせずほどほどにして、保育士さんに事情を話し、お願いするのがベストです。そこはプロにゆだねましょう。

 

 

ミルクを飲む時間は親子の大切なスキンシップの時間でもあります。赤ちゃんとお話しながら楽しいミルクタイムにしてくださいね。

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    この記事の著者
    著者プロファイル

    保育士中田馨
    一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長

    0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!

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