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妊娠中に食物除去するとアレルギーになりにくい?管理栄養士が答えます!

この記事では、妊娠中に食物除去することで食物アレルギーはあらかじめ予防することができるのか、管理栄養士が解説しています。

食品アレルギーのイメージ

 

赤ちゃんが食物アレルギーにならないように、妊娠中から予防したいと考えるママたちもいるかもしれません。食物アレルギーは、あらかじめ予防することができるのでしょうか。今回は妊娠中や授乳中のママたちに知ってもらいたい、食物アレルギーの誤解についてお伝えします。

 

妊娠中、自己判断での食物制限はNG!

おなかの赤ちゃんが食物アレルギーになることを防ぐために、妊娠中に卵や牛乳を食べることを控えているママたちもいるかもしれません。でも、ママたちがこうした食物除去をしても、おなかの赤ちゃんの食物アレルギーを予防することにはつながりません。むしろ、かたよった食事をすると、ママと赤ちゃんに有害な栄養障害をきたす恐れがあるとされています。(※「食物アレルギー診療ガイドライン2016」より)


妊娠中の食事は、バランスよく栄養を摂ることが基本です。ママの自己判断で、妊娠中に食物を制限することは絶対にやめましょう。

 

授乳中も自己判断で食物制限をしないこと

赤ちゃんの離乳食が始まる前までは、母乳や育児用ミルクが赤ちゃんにとって大切な栄養源です。授乳中、赤ちゃんの食物アレルギーを予防するために、ママの自己判断で卵や牛乳などをあえて食べないように制限する必要はありません。赤ちゃんに湿疹のような症状がでなければ、これまで通りバランスよくしっかり食事を摂りましょう。


ただし、離乳食を始める前に赤ちゃんが食物アレルギーと診断された場合は、授乳をそのまま続けていいのかどうかも含めて、主治医と相談しましょう。

 

離乳食の開始時期は、生後5〜6カ月を目安に!

食物アレルギーが発症することを心配するあまり、離乳食の開始時期を遅らせることを考えるママもいるかもしれませんが、これはNG! 離乳食を始める時期を遅らせることが、食物アレルギーの予防につながるわけではありません。

 

離乳食の開始時期は生後5〜6カ月が目安です。固さや大きさを調整しながら、食べられる量を少しずつ増やしていきましょう。

 


妊娠中に、おなかの赤ちゃんの食物アレルギーを防ぐ予防策はありません。また、子どもによって食物アレルギーの症状はさまざまです。とくに生まれた赤ちゃんに湿疹などの症状がある場合は、早めに病院に行きたいところ。できれば、アレルギーの症状にくわしい専門医に相談しましょう。



※参考文献、資料
  厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」
「食物アレルギーの栄養指導の手引き2011」
「食物アレルギー診療ガイドライン2016」(協和企画)
「食物アレルギーの栄養指導」(医歯薬出版株式会社)
「図解食物アレルギーの悩みを解消する!最新治療と正しい知識」(日東書院)
「食物アレルギーをこわがらない!はじめての離乳食」(主婦の友社

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    この記事の著者
    著者プロファイル

    管理栄養士富田チヤコ
    フードライター&コピーライター

    管理栄養士で一男一女の母。大学卒業後、専業主婦時代に離乳食作りから食の重要性に気付き、管理栄養士・フードコーディネーター・消費生活コンサルタントの資格を取得。書籍や女性誌の栄養監修など、主に健康と食のジャンルを中心にフードライターとして活動中。わかりやすく、食の楽しさを伝えます。

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