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帝王切開がまるわかり!【2】日にち決定から入院、手術までの流れって?

この記事では、帝王切開の手術日決定から入院、手術までの流れについて、助産師のREIKOさんが解説しています。

この記事の監修者
監修者プロファイル

助産師松田玲子

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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こんにちは! 助産師のREIKOです。前回は、帝王切開の基礎知識についてお話しさせていただきました。今回は、予定帝王切開の流れについてお話します。お話しするのは私が働いていた病院の場合です。

 

帝王切開での出産が決まってから入院まで

妊娠中の経過から、帝王切開での出産の方針が決まったら、帝王切開に関する説明が医師からおこなわれて同意書が手渡されます。同意書は、手術に関する同意書や輸血に関する同意書、薬剤に関する同意書などがあります。その場で全部読んで……というわけにはいかないので、お家でもう一度確認してもらってサインをしていただくようになります。

 

そして帝王切開の日にちを決めます。妊娠40週近くに帝王切開の日を決めてしまうと、手術日前に陣痛が来て緊急帝王切開に切り替えなくてはならなくなるので、妊娠37~38週あたりの日にちが選ばれていました。

 

帝王切開の日にちが決まったら、手術前検査(血液検査、胸部レントゲン、心電図など)の予定を組み、実施します。検査は妊婦健診のスケジュールに合わせておこなわれます。

 

助産師からは入院の手続き、帝王切開に必要なもの、入院中のスケジュールなどの説明があるので、ここで退院までの流れを確認しましょうね。

 

入院してから……

私が働いていた病院では、帝王切開の前日、お昼ごろに入院していただいていました。入院したら、これまでの経過やかかったことのある病気、アレルギーの有無、緊急連絡先など、ママやご家族に関する必要な情報を確認!

 

それと同時にママの検温をおこない、もう一度、帝王切開に必要なものの確認、帝王切開の流れについて説明し、外来で渡された同意書類を確認してお預かりします。

 

入院後、担当の麻酔科医がベッドサイドに来て、麻酔の説明をおこない、麻酔に関する同意書にサインをします。時間が許せば、担当の手術室の看護師や場合によってはNICUの看護師がベッドサイドに来てくれることもありますよ。

 

赤ちゃんについては、心拍の確認と超音波で最終的な推定体重の確認がおこなわれます。お食事は普段通り摂っても大丈夫ですが、21時以降は飲んだり食べたりはできなくなるので覚えておくといいかもしれませんね。

 

帝王切開当日【手術まで】

いよいよ帝王切開当日! 朝起きたら、歯磨きと洗面を済ませていただき、ママの検温と赤ちゃんの心拍の確認をおこないます。それが済んだら、手術着に着替えて、術後の血栓予防のために弾性ストッキングを履きます。お着替えが終わったら、手術の次の日まで飲んだり食べたりできないので、点滴をします。

 

帝王切開の時間が決まると手術室から病棟に連絡が入ります。連絡を受けたら、ママとご家族に時間を知らせ、最後の処置、ママに膀胱留置カテーテルを入れます。帝王切開当日はベッド上で安静にしているので、自分でトイレに行くことはできません。そのために管を入れて尿が自然に出るようにするんです。手術後は排尿の状況も重要になってくるので、看護する側にとっても必要なんですよ。

 

 

手術開始予定時間の10分くらい前に、病棟からストレッチャーに乗って手術室に移動します。帝王切開手術までは、こんな流れになります。次回は、手術室に入ってからの流れをお伝えします。

 

◆関連動画 出産ドキュメンタリー

 

 

 

 

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